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新大門商店街の「DIYの複合施設」工事進む DIYにちなんだカフェやマーケット

ソイロビルディングを手掛ける松本啓太さん(左)とインターンに来ている福田崇恵さん(右)

ソイロビルディングを手掛ける松本啓太さん(左)とインターンに来ている福田崇恵さん(右)

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 4月にプレオープンしたDIYショップ「工房soiro(ソイロ)」が入る「soiro building(ソイロビルディング)」(名古屋市中村区羽衣町)が現在、「アップデート工事」を進めている。

木工加工の専用機や工具が利用できる1階の「工房ソイロ」作業場

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 前職で家具の設計・デザイン・製造・マーケティングなどを行っていた松本啓太さんと川端風見さんの2人が立ち上げた同ビルのプロジェクト。名古屋駅西の新大門商店街にある屋上付き3階建て、築52年のビルを改装する。

 「工房ソイロ」(1階)では、木工加工の専用機や工具が利用できる作業場(利用料金=1日1,000円)の提供のほか、半分DIYで自分で組み立てる収納家具のセット商品の販売、木工のワークショップを行う。家具のリメークも受け付ける。

 飲食店やイベントスペースに改装する予定の2階から屋上は、「DIYの複合施設」として今月から本格的に改装に着手したという。土間や柱などはあえて残して生かしていくという。

 2階にはカフェとマーケットを設置。マーケットではものづくりメーカーや作家などの商品のほか、松本さんらが手掛けたリメーク家具も展示販売する。カフェスペースにもリメーク家具を設置し、種類や高さもまちまちのリメーク家具の使い心地や食べ心地を体感できるようにする。「料理によって使いやすいと考える席の提案もできれば。家具がリメークできることも知ってほしい。暮らしのヒントを持って帰ってもらえたら」(松本さん)。飲食を担うのは近くに店を構えるイタリア料理店「山田食堂」。「コンセプトに共感し出店してもらえることになった。例えばソースを販売し、自宅で料理に使う『食のDIY』のようなこともできれば。パートナーとして一緒に店作りをしていく気持ち」(同)。2階のテラスや、3階の一角、屋上なども飲食スペースとして活用する予定。

 3階はイベントスペース。「DIYの幅を広げたい」と、木工以外のワークショップを行う考え。

 屋上は都市型の庭園を作る予定。「かいわいは公園がなく緑が身近にない環境。DIYや買い物の合間に一息つける、大門商店街のオアシス的存在になれたら」。同施設利用者以外の地域の人にも開放する予定。

 現在行っている「アップデート工事」の一環で11月上旬から参加型企画も開催。手製のウッドタイル(タイルのような形をした木製パーツ)を貼る簡単な作業に参加できる。「近隣住民や当店が気になっていた人など気軽に来てもらえれば。例えば、塗装職人が来ているタイミングに合えばプロの技を見る機会も得られる。ものづくりやDIYへの第一歩につなげられたら」と松本さん。アップデート工事の進行に合わせて、ウッドデッキ作りやフローリングの貼り方など要望の多いDIYリノベーションのワークショップも開催する。最新情報やワークショップの募集は同店ホームページやSNSで発信する。

 学生に限らないインターンも募集し、現在4人が参加している。そのうちの一人、曲げわっぱの弁当箱のブランドを手掛ける福田崇恵さんは「自分が作ったものが残ることが魅力。木工専用機の使い方から学びたいという思いでインターンに参加した」と話す。

 松本さんは「DIY、カフェ利用、マーケットで買い物、どの入り口からでも、暮らしを豊かに楽しくするものづくりの魅力が伝われば」と参加を呼び掛ける。

 グランドオープンは11月下旬を目指す。

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