東海地区に実在する純喫茶の看板メニューをミニチュアフィギュア化した「純喫茶 ミニチュアコレクション vol.3」が5月下旬、全国発売された。企画制作・販売はケンエレファント(東京都千代田区)。
第1弾では関東、第2弾では関西の純喫茶メニューを、それぞれ再現。メディアやSNSで話題を集めたという。
第3弾となる今回は、愛知県・岐阜県から「コーヒーハウス かこ」(名古屋市中村区)、「珈琲処(どころ)カラス」(中区)、「洋菓子・喫茶 ボンボン」(東区)、「コンパル」(中区ほか市内9店舗)、「コーヒー ドン」(岐阜県高山市)の5店の純喫茶のメニューをフィギュア化。監修は「東京喫茶店研究所二代目所長」としてツイッターやインスタグラム、ブログ、書籍などで純喫茶の魅力を発信する難波里奈さんが務めた。
同社担当者は「難波さんと社内のスタッフで相談を重ね、5種類全て集めたときに、コーヒー、デザート、食事などのバランスがよくなるようにメニューを選出した。開発に当たっては、いかにシズル感を出すかが難しく、再現度にこだわった」と話す。
小倉トーストに4種類の自家製コンフィチュールがトッピングされた「かこ」の「シャンティールージュスペシャル」は、コンフィチュール部分にクリアパーツを使用。「カラス」の「ソーダフロート(緑・青の全2色)」は、ソーダ部分にクリアパーツを使用し、ソーダの中の気泡や氷まで表現した。「ボンボン」のケーキ「サバラン」は、洋酒が染み込んだ艶の様子を塗装で再現。「コンパル」の「エビフライサンド」は、3本のエビフライと千切りキャベツ、卵がのぞく断面を忠実に再現し、パンの焦げ目の具合は何度も調整したという。エビフライサンドをシートに包んで組み立て式の紙箱に入れると、持ち帰りセットが完成する。「ドン」のオリジナルカップに入った「コーヒー」は、ロゴの印字を本物に近づけようと工夫したという。
各商品には難波さんによる書き下ろしの紹介リーフレットを付ける。店の雰囲気やメニューのイメージを膨らませながらミニチュアを楽しんでもらえるという。各店のロゴが印字された紙ナプキンも付け、メニューと一緒に飾れば純喫茶のテーブルの雰囲気を再現してもらえるとする。SNS上では早速、全種類をそろえて撮影を楽しむ人の投稿も見られた。
商品は、カプセルマシンで入手できる「カプセルタイプ」(400円)と、箱入りの「BOXタイプ」(440円)の2タイプで発売。どちらも中身が見えないブラインド仕様。全国のカプセルトイ売り場、ホビーショップ、雑貨店や書店などで販売する。