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「喫茶ゾウメシ」でモーニングサービス 朝と昼の間に一息つける時間を

「たまご焼き定食」を提供する「喫茶ゾウメシ」の稲吉真衣さん

「たまご焼き定食」を提供する「喫茶ゾウメシ」の稲吉真衣さん

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 「喫茶ゾウメシ」(名古屋市西区菊井1)で1月14日、モーニングサービスが始まった。

モーニングメニュー一覧

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 同店は西尾市吉良町で豆みそを製造する「今井醸造」(西尾市)が「もっとみそを広めたい」と2017(平成29)年にオープンした喫茶店。メニューにはドリンクや軽食に加え、今井醸造のみそを使った食事が並ぶ。全てのメニューは営業時間内にオーダー可能だが、これまでモーニングサービスは行ってこなかった。同店スタッフの稲吉真衣さんによると「名古屋の喫茶店といえばモーニングは切っても切り離せないもの。モーニングサービスは実現したいことの一つだった」という。しかし周辺は、古くから暮らす人も多いいわゆる下町。オフィス街のような需要は見込みにくいと予想し、「いろいろと手を広げるのではなく、まずは営業体制を整えることに注力した」と振り返る。

 転機が訪れたのは2021年。10月末に近隣に大型ショッピングモールが開業したことで、土日にはまちに多くの人が訪れるようになった。「ショッピングモール開業と合わせてマンションが新築されるなど、人の流れやまちの様相の変化を間近で感じた」(稲吉さん)。同店でもスタッフの増員が決まったことから「今こそ始め時」と、モーニングサービスの準備に取り掛かることに。「開店を待つ時間にモーニングを利用する人もいるのでは」と考え、ショッピングモールの営業時間を踏まえて営業開始時間を10時から9時に改めた。

 モーニングサービスは9時から利用できる(ラストオーダー10時30分)。全てのドリンク(460円~)に220円増しで「バタートースト」、330円増しで「あんバタートースト」や「はちみつバターチーズトースト」、薄切りのバナナにシナモンを振りかけた「バナモントースト」、今井醸造のみそを使った「みそ屋のピザトースト」、550円増しで「ホットドックサンド」を提供する。「みそ屋のたまごサンド」(ドリンク代に385円増し)は通常のハーフサイズで提供。稲吉さんは「トーストやサンドイッチなどの軽食は以前から朝の時間帯に注文が多かった。中でも『みそ屋のたまごサンド』は人気があった一方、朝ご飯とするには量が多いとの声もあったため、ハーフサイズを用意した」と話す。

 追加料金で利用できるメニューのほか、「みそ屋らしい朝ご飯」をテーマにしたモーニングサービス限定の「たまご焼き定食」(880円)を用意した。みそ汁は日替わりで、厚焼き卵の上には自家製の肉みそをトッピングしている。

 稲吉さんは「朝の時間をゆったりと過ごしたい人、昼に向けて英気を養いたい人の、おなかも心も満たせる時間を提供できたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時~ラストオーダー17時30分。

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