映画「沈黙のパレード」の公開を記念した舞台あいさつが9月20日、名駅の「ミッドランドスクエア シネマ」(名古屋市中村区名駅4)で行われた。
同作は、作家・東野圭吾さんの小説が原作のテレビドラマ「ガリレオ」の映画最新作品。「ガリレオ」シリーズは不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していくミステリーで、主人公の物理学者「湯川学」は福山雅治さんが演じる。
当日は、福山さんと、刑事「内海薫」役の柴咲コウさんが登壇した。
昼食には差し入れのひつまぶしを食べたという2人。福山さんは「東野先生の『沈黙のパレード』が発売されて『もしかしたら…』という思いで読んでいた。映画化の話が来たときはうれしかった。演じるのも楽しみだった」と振り返った。柴咲さんは「映画化の話をもらった際に、時を重ねた『薫』であり、『私』であるからこそ演じられそうだと思った。製作陣の愛情が準備段階から伝わってきて、いい現場になりそうだとも思った」と話した。
映画化としては9年ぶりの企画で、久しぶりに役を演じた2人。「時を重ね、厚みが増す良さを、特に『湯川先生』に感じた。今の福山さんが演じる『湯川先生』が一番いい」(柴咲さん)、「間は空いているが15年間、一つの作品、一つの役柄を続けられること、好きな作品に携わっていられて幸せ」(福山さん)と話した。
ドラマシリーズと映画を見直したという福山さん。ドラマや映画内での出来事やシーンに触れながら「湯川」の魅力について、「特にドラマの1~2話では、『湯川』の人としての人情が描かれていないが、時を経て、人情味も感じ、情に深い面も少しずつ浮き彫りになっている。両方の面を合わせ持つのが魅力なのでは」と説明した。
主題歌は、ガリレオシリーズから生まれた福山さんと柴咲さんのユニット「KOH+」の「ヒトツボシ」。「濃厚な人間ドラマ。ミステリーという作品上、心苦しい気持ちになるかもしれないが見終わった後、『ヒトツボシ』が癒やしになるのでは。原作のパワーや、監督やスタッフ、『湯川先生』を演じる福山さんの愛情を心で感じてもらえれば」(柴咲さん)、「エンディングで聞く主題歌は、味わいも変わるのでは。最後まで見てほしい」と呼びかけた。
同作は現在、同映画館ほか全国の劇場で公開中。