劇団四季のミュージカル「キャッツ」の世界をイメージしたクリスマスツリーが11月9日、名駅の「名古屋マリオットアソシアホテル」(名古屋市中村区名駅1)15階ロビーに登場した。
現在、「名古屋四季劇場」(名駅南2)で名古屋公演が開催されている「キャッツ」。「都会のごみ捨て場」が舞台で、年に1度だけ開かれる舞踏会に集まってくる24匹の猫たちの生きざまを描く物語。
クリスマスツリーの装飾は複数のツリーと飾りで劇場をイメージした形で、中央には「キャッツ」の「猫目」と「CATS」のロゴも飾る。「キャッツ」の舞台の演出で設置しているごみのオブジェと、テーマ「再生」にちなみ、海洋プラスチックで作られたプレート状のオーナメントやチラシで作られた星形・丸型のオーナメントも飾る。
同作の代表曲「メモリー」に込められたメッセージ「思い出をめぐって新しい生命を得る」にちなみ、縁が擦り切れた同ホテルスタッフの帽子など廃棄する予定だったスタッフの制服や、ホテル開業時に使用していた以前のロゴが印刷されたプレート、客室で使用していた電話機やヘアドライヤー、レストランから出る空のワインボトルや運搬用の木箱など同ホテルにちなんだものを装飾に生かした。クリスマスツリーは高さ=3.6メートル、幅=4.3メートル、奥行き=4.3メートル。
ツリー周辺では「キャッツ」の代表的な音楽をかけるほか、異なる光を放つライトでネコが踊ったり走ったりする様子も表現したという。同ホテル広報担当の横田友美さんは「『キャッツ』を見た方もそうでない方も、装飾の中にある『ごみ』を生かした飾りやホテルにちなんだ装飾を探したり、聞き覚えのある音楽に耳を傾けたり、楽しんでもらえるのでは」と話す。
ツリーの設置は12月25日まで。