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名駅のケーキ店が冷凍自販機設置 グルテンフリーのチョコスイーツや焼き菓子

「パティスリーマルベリー」のスイーツを販売する自動販売機前で、日比遥香さんとパティシエの寺澤葵さん

「パティスリーマルベリー」のスイーツを販売する自動販売機前で、日比遥香さんとパティシエの寺澤葵さん

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 「パティスリーマルベリー」(名古屋市中村区名駅2)が10月19日、直営店を構える「桑山ビル」1階出入り口付近に設置したスイーツの自動販売機の営業を始めた。

「パティスリーマルベリー」の自販機で販売するスイーツ

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 桑山ビルを運営する「桑山」の事業の一つで、1993(平成5)年から2006(平成18)年まで名古屋で営業を続けたホテル「マルベリー」の洋菓子部門を単独ブランド化した同店。店舗ではカットケーキやホールケーキ、焼き菓子などを販売するほか、デコレーションケーキやキャラクターケーキ、ウエディングケーキなどオーダーメードケーキも受け付ける。

 同社の日比遥香さんは「店舗の営業時間が限られているため、提供する時間を増やしたいという思いで自販機での販売に行き着いた」と話す。「実店舗が奥まった場所にあるので、自販機を置くことでケーキ店があることに気付いてもらうきっかけにもなれば」とも。

 現在、販売するのは実店舗でも扱うスイーツを冷凍保存した7種類。グルテンフリーで生チョコ入りのケーキ「生クラシックショコラ」は同店の名物商品で、直径15センチのホールの商品(1,500円)は「カカオ70%」と「濃厚だが苦すぎない」という「125%」のほか、ミニサイズの「ミニ 生クラシックショコラ」(500円、カカオ70%、38%を展開、焼き菓子1個付き)を販売する。グルテンフリーの「パティシエおすすめ焼き菓子4種セット」(1,000円)やレモン風味の「バスクチーズケーキ」(500円)、レモン味の生地にレモン味のシュガーをコーティングした「レモンケーキ」(2個入り、500円、小麦粉使用)。「保冷剤&保冷バッグ」(300円)も販売する。

 「生クラシックショコラ」は小麦粉を使わない分、膨らませることが難しく、卵のメレンゲとチョコレートの配合や生地に空気を含ませる製法など試行錯誤し、開発に2年を要したという。食べ方について、日比さんは「そのままのほか、冷蔵庫で1~2時間冷やすと濃厚な風味が楽しめ、電子レンジで温めると中のチョコレートがとろっと溶け出しておいしい」と話す。

 自販機は「予想以上の反響があった」と言い、目標値の3倍を売り上げたという。「500円の商品もあるので試しやすいのでは。通行者、近隣やビルを利用するワーカーやビル内の学校に通う学生などが休憩や帰りに買って帰るよう。夜遅い時間の購入履歴もあり、飲んだ帰りに買って帰る人もいる模様。ニーズに合ったのでは」(日比さん)。

 実店舗が目の前で売れ行き確認しやすいため、できるだけ売れ残りがないように販売するという。「現在は冷凍の焼き菓子のみだが、冷蔵機能に切り替られる機器のため、いつかはクリームをのせた生ケーキも販売できれば」と意気込みを見せる。

 自販機は24時間営業。実店舗の営業時間は9時~17時(土曜は14時30分まで)。日曜・祝日定休。

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