名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅1)で2月3日、「雛(ひな)のつるし飾り」の展示が始まった。
「雛のつるし飾り」は、初節句を迎える娘の健やかな成長と、良縁に恵まれることを願う江戸時代後期発祥の伝統工芸品。段飾りと一緒に飾る。同ホテルでの展示は13回目。
つるし飾りは、愛知県大治町文化協会「雅(みやび)の会」のメンバー55人の手作り。材料には着物や羽織の古布を使う。
段飾りを囲うように設置する高さ3.8メートル、直径5.2メートルの回廊型の枠組みに、約1万個の飾りをつるす。
飾りは60種類以上。同ホテル広報の横田友美さんは「フクロウは『不苦労』、タイは『めでたい』、サルは『厄が去る』など、モチーフ一つ一つに願いや意味がある」と話す。
今年の干支(えと)にちなんだ、ウサギの飾りも多い。横田さんは「今年は『これまでの努力が花開き、実り始める』縁起の良い年といわれる『癸卯(みずのとう)』に当たる。これまでの努力を開花させ、ウサギがぴょんぴょんと跳ねるように飛躍や成長を遂げられるよう願いを込めた」と笑顔を見せる。
ほかにも、つるし飾りと同じ材料でできたオリジナル衣装を着た同ホテルのマスコット「マリオットラビット」の「うさぎ雛」を展示する。同ホテル広報の谷口百子さんによると、マリオットラビットは「大小合わせて100体以上」という。オリジナル衣装を着た「マリオットラビット」は非売品。
同階のロビーラウンジ「シーナリー」では、ひな祭りをモチーフにしたケーキ「フェリシテ~幸福~」(860円)を販売する。アズキとイチゴ、生クリーム、いちごクリームを求肥(ぎゅうひ)で包んだ、いちご大福を思わせるケーキの上に、ひし餅をイメージしたマカロンと、ひな祭りモチーフのチョコレート、吉祥模様をあしらったチョコレートプレートを添える。
「雛のつるし飾り」「うさぎ雛」の展示およびひな祭りモチーフのケーキの販売は3月3日まで。