映画「最後まで行く」の舞台あいさつが5月30日、名駅の映画館「ミッドランドスクエア シネマ」(名古屋市中村区名駅4)で行われた。
「TOHOシネマズ モレラ岐阜」での舞台あいさつ((C)2023映画「最後まで行く」製作委員会)
同作は、韓国で観客動員345万人のヒットを記録した同名サスペンス映画のリメーク作品。世界各国でリメークされてきたが、今回は、社会派映画「新聞記者」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人監督が日本版の製作に挑んだ。陰謀に巻き込まれていく主人公の刑事「工藤祐司」を岡田准一さん、工藤を追う監察官「矢崎貴之」を綾野剛さんが演じる。
当日は、藤井監督と岡田さん、綾野さんが登壇。岡田さんと綾野さんの登壇は、映画公式サイトで「岡田准一&綾野剛が“〇〇まで行く”キャンペーン」と題して2人に来てもらいたい場所を募集したところ、「ロケ地の名古屋に来てほしい」というファンの声が集まって実現したという。岡田さんは「先ほどみんなと一緒にひつまぶしを食べてきたので、元気いっぱい」と笑顔を見せた。
「撮影では愛知県の皆さまにたくさん協力してもらい、魅力的なシーンを撮ることができた」と藤井監督。愛知県で撮影された車にドラム缶が落ちるシーンについて、綾野さんから「准一さんのリアルな反応を撮るためにCGを使わず実際に落として撮影していたが、あのドラム缶はどうやって用意したのか」と聞かれると、「僕も美術部に聞いてみたが、作り物ではなく本物。落としたときの音もすごかった」と答えた。愛知県では、岡田さん演じる工藤が誤ってはねてしまった遺体を車のトランクに入れて走行中に検問を受ける冒頭のシーンや、橋でのカーチェイスのシーンも撮影されたという。
冬の撮影で過酷な場面も多かったと振り返る3人。藤井監督が「雨のシーンの撮影で、クランクインしてすぐに岡田さんはずぶ濡れになった」と話すと、岡田さんは「インナーをたくさん着込んで撮影に臨んだ。クライマックスのお墓でのシーンは、世界のトップ登山家が着ているインナーを着た」と応じた。綾野さんは「僕もウエットスーツを着ていた。これがなかったら最後まで行き着かなかった」と明かした。
舞台あいさつを岡田さんは「愛知・名古屋で撮影できて、自信が持てる作品を届けられることを誇りに思う」と締めくくった。
同日には、岐阜県本巣市の「TOHOシネマズ モレラ岐阜」でも舞台あいさつが行われたほか、「中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)」を背景にロケ地の「オアシス21」でフォトセッションが実施された。