「坂角総本舖」(東海市)が手がけるエビを使った商品の販売イベント「BANKAKU KITCHEN~海老(エビ)とカレーとたまご~」が6月14日、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」(名古屋市中村区名駅1)で始まった。
「ゆかり」に使うエビの殻が原料の「海老粉」で風味を引き立てたという「BANKAKU海老カレーパン」
愛知銘菓のえびせんべい「ゆかり」で知られる同社が、同店の地下1階ウイークリースポットで開く同イベント。初開催は2021年5月。坂角総本舖の創業130周年記念事業で開催した。今回が4回目になる。
商品はテイクアウトで販売。「ゆかり」に使うエビの殻を乾燥させた食材を約1ミリに粉砕した「海老粉」で風味を引き立てたという「BANKAKU海老カレーパン」(378円)、オマールエビのブイヨンを使う「BANKAKU海老カレー」(1,059円)、オマールエビソースと国産ジャガイモの「海老コロッケ(ビスク)」(346円)、「ゆかり」チップスとローストした千葉県産落花生を合わせた菓子「YUKARIco」(346円)など全7品目を用意する。
商品の一つの「BANKAKU海老カツサンド」(540円)は2014(平成26)年に試作を始めた商品で、2021年に販売開始から改良を重ねるjなど長期間にわたる開発を続けてきたという。同社広報担当者の山田弥生さんは「エビを扱うプロとして、エビのおいしさを最大限に引き出す、ほかにはないおいしいエビカツとは」という考えで、エビカツ単体から開発をスタートしたと振り返る。開発の背景については、「お客さまのライフスタイルの変化に伴い、贈り物や買い物にも変化があったこと」と説明。「これまでの坂角にはない切り口で、エビの楽しみ方をお客さまに提供できるようになることを目的とした」と話す。
開発の過程では、衣を極限まで薄くし、保水処理していない鮮度のいいエビを使い、白身魚を使うことの多いつなぎにはホタテを代わりに使い、濃厚なうま味を引出したという。サンドのパンは途中で耳なしに変更。山田さんは「エビカツのプリプリ感を、さらにダイレクトに楽しめるようになった。現時点でできる限りのことを全部盛り込んでいるが、もっと良くできる点があれば、ささやかでも、今後も一つずつ取り組んでいく」と話す。
営業時間は10時~20時。20日まで。