「雛(ひな)のつるし飾り」が現在、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅1)15階のロビーに展示されている。
今回で14回目の恒例企画。「雛のつるし飾り」は初節句を迎える娘が健やかに成長し、良縁に恵まれることを願う江戸時代後期発祥の伝統文化工芸品。
つるし飾りは、愛知県大治町文化協会「雅(みやび)の会」のメンバー50人の手作り。材料には使われなくなった端切れなどを使う。段飾りを囲うように設置し、高さ3.8メートル、直径5.2メートルの回廊型の枠組みに、約1万個の飾りをつるす。
飾りは60種類以上。フクロウ(不苦労)や、鯛(たい=めでたい)、猿(厄が去る)など、一つ一つに願いや意味がある。今年の干支(えと)である「辰(たつ)年」にちなみ、「竜」をモチーフにした飾りも約40個つるす。「辰」は十二支に当てられた動物のうち唯一の空想上の動物の生き物で、昔から成功や発展の象徴とされている。同ホテル広報の横田友美さんは「一つ一つ手作りなので、表情や使う布などが違う。お気に入りの竜を見つけてほしい」と話す。
ロビーの一角には、中日ドラゴンズの立浪和義監督のユニホームと、「竜」をモチーフにした細工物約60個、つるし飾り約80個を展示する。細工物の中には、大治町の村上昌生町長と「雅の会」のメンバーが、中日ドラゴンズへの応援の気持ちを込めて立浪監督に贈った「竜」の細工物2個と同じデザインのものが展示される。ほかにも中日ドラゴンズのキャップをかぶった「竜」や、マスコットキャラクター「シャオロン」「パオロン」をイメージした「竜」がある。「中日ドラゴンズ」への「応援メッセージ寄せ書き帳」も同所に設置し、展示終了後に大治町長と「雅の会」のメンバーが球団へ届ける。
展示は3月3日まで。