
名古屋城西側に位置するラグジュアリーホテル「エスパシオ ナゴヤキャッスル」(名古屋市西区樋の口町3)が10月1日、開業した。
旧ホテルナゴヤキャッスル跡に建設した同ホテル。「興和」(中区)が展開する高級ホテルブランド「エスパシオ」のハワイ、箱根に続く3施設目。コンセプトは「THE POWER OF LEGEND もてなすホテルから、もたらすホテルへ」を掲げる。
地上11階建て、地下2階で高さ44.79メートル。低層部には岐阜県恵那市から取り寄せた石を使った石積み、高層部は白壁と緑青色屋根を基調とした色彩計画をほどこし、デザインを名古屋城と調和させた。屋根には「鳳凰(ほうおう)」の飾りが鎮座する。エントランスは宿泊者専用と宴会専用で分ける。
客室は全100室で室内の平均面積は70.39平方メートル。浴室は全客室がビューバス。最上階の「鳳凰スイート」(201平方メートル)は、金ぱくを施した格天井(ごうてんじょう)や「鳳凰」がテーマの欄間彫刻などで装飾し、リビングルーム、クローゼット、温泉を使うバスルームとプールを設置する。そのほかの部屋タイプは、リビングダイニングを備えた角部屋・名古屋城側・街側の景色違いがある客室「エスパシオグランデ」(75.21平方メートル~)、「ラグジュアリー」(57.54平方メートル~)、「デラックス」(49.15平方メートル~)。部屋タイプ違いで、温泉を使う客室「温泉コレクション」を10室展開する。地下2階全体を占めるスパ施設にはトリートメントルーム、温浴施設、プール、フィットネスジムを設置する。
宴会場は全4部屋で天井高約6.6メートルの1700人収容できる大宴会場(1室、3分割可)などを備える。
4階にあるレストランはフランス料理店「ブリアンス」(24席)、日本料理店「日本料理 丈」(46席)、すし店「鮨旬美 西川」(8席)、中国調理店「中国料理 柳城 NAGOYA CASTLE」(60席)、鉄板料理店「昇龍 by うかい亭」(16席)、天ぷら・日本料理店「尾張 粋 稲葉」(天ぷら店=6 席、日本料理店=8席)、バー「THE BAR CASTLE」(40席)。1階のカフェラウンジ「THE GARDEN LOUNGE」(64席)では、和菓子や「いしかわ製茶」(豊田市)の「オーガニック抹茶」などを提供する。