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名駅の「ナナちゃん」初めての「健康診断」 将来に備え重量計量や劣化確認

初めての「健康診断」のために胴体部分から頭部・胸部のパーツが外された「ナナちゃん」

初めての「健康診断」のために胴体部分から頭部・胸部のパーツが外された「ナナちゃん」

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 名駅・名鉄百貨店(名古屋市中村区名駅1)のシンボル「ナナちゃん」が現在、初めての「健康診断」を受けている。

パーツに分けられ「健康診断」中のナナちゃん

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 「ナナちゃん」は身長6メートル10センチの巨大マネキンで、1973(昭和48)年に同館のシンボルとして「誕生」。同店メンズ館の前に鎮座し、企画やシーズンに合わせた衣装に着替え、広報部員として活躍するほか、名古屋のシンボルの一つとしても親しまれている。

 ナナちゃんは現在、立ち位置のすぐ後ろを囲ったビニールシート内で7つに分解したパーツごとに重量やサイズを計ってもらったり、FRPがはがれて劣化していないかなど強度を調査をしてもらったりして、「健康診断」を受けている。名古屋駅地区再開発で同店が2026年2月28日、営業を終えるのに備えての調査。現在52歳のナナちゃんにとって初めての経験になる。

 解体作業の足場には「ナナちゃんの健康診断実施中」と書いた大きな看板を掲げてある。両腕を外して頭部と胸部、胴体部を浮かせている間に両足の順番で「ナナちゃんが生きているように扱って」など声をかけ合いながら丁寧に作業を進めた。

 作業を見ていた同店広報担当者の松井美智留さんは「当店の営業終了と建物の取り壊しを想像してしまい、寂しさが込み上げてきた」と話す。「営業終了後のナナちゃんがどうなるかは決まっていないが、ナナちゃんは名駅が似合うと思うので帰って来てほしい思いがある」とも。

 本日中にナナちゃんは再度組み立てられ、元の姿に戻る。

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