地下鉄東山線名古屋駅南改札口横に4月3日から、映画「ロッキー・ザ・ファイナル」のサンドバッグ型広告が登場している。
同広告は、4月20日から全国ロードショー公開予定の映画「ロッキー・ザ・ファイナル」キャンペーンの一環。1976年に公開しシルベスター・スタローン主演で人気を呼んだボクシング映画「ロッキー」の最終章で、シリーズ6作目となる同作では、主人公のロッキー・バルボアがリングを去って以来、愛妻エイドリアンに先立たれた喪失感と過去の栄光にすがる日々を送る中、再度ボクシングへの挑戦を決意。多くの困難を乗り越えながら、不屈の精神で勝利へ挑戦してゆく姿を描く。
名古屋各地では、3月から同映画のテーマ「NEVER GIVE UP!」に合わせたキャンペーンを実施しており、ナゴヤドーム(東区大幸南1)では中日ドラゴンズ投手、山本昌選手を招いて映画の主人公ロッキーの銅像除幕式を、名駅の映画館「ピカデリー1」ではビジネスマン対象に「NEVER GIVE UP!」をテーマとしたトークイベント付き試写会なども開催した。
同広告には、名古屋市交通局と協力し、南改札口横の柱5本にクッション性のある素材を使用したポスターを掲載し、上にチェーンを取り付けるなど、柱の形を生かして「サンドバッグ」に見立てたユニークな趣向が凝らされているという。
ポスターには「ネバーギブアップ 自分をあきらめない」「挑戦しようとする人間を止める権利が誰にあるんだ!」「大切なのは、どんなに強く打ちのめされてもこらえて前に進み続けることだ。そうすれば、勝てる」など、ロッキーが劇中で語るセリフ6種類がプリントされている。
企画担当者は「60歳を過ぎても夢を追い続けるロッキーの言葉が、名古屋駅を利用するビジネスマンや、新生活を始める若者たちに向けた応援メッセージとして伝われば」と話していて、通勤に名古屋駅を利用している30代会社員の男性は「困難に立ち向かうという姿勢が映画のストーリーの中だけでなく、あの年齢でロッキー役に挑戦するスタローン自身にも見られ、とても共感が持てる」と話し、自分も広告のメッセージに励まされたという。
映画の公開に先駆け、札幌では「夕張応援ポスター」、大阪では「ロッキー電車」なども登場しており、全国各地でキャンペーンを展開中だという。名古屋駅での広告掲載は4月9日まで。
同作は、4月20日より名古屋ピカデリーほか、全国でロードショー公開予定。