アサヒビールが業務店用に販売している名古屋限定商品「ミッドランドラベル」の売り上げが好調だ。同社では、地域に密着した営業活動の一環として、地域ごとに特色のある商品を展開しており、同品は、同社中部地区本部のオリジナル企画商品。
同社中部地区本部では、「活気あふれる中部エリア」と「にぎわいのある名古屋」をテーマに昨年から、同社の主力商品である「アサヒスーパードライ」中びん(11月8日発売)と、「竹鶴17年ピュアモルト」(12月1日発売)の特別ラベルを愛知、岐阜、三重県内の飲食店向けに販売。ラベルの柄には「ミッドランドスクエア」「名古屋ルーセントタワー」「JRセントラルタワーズ」など名駅前を代表するビルのイラストを採用したところ、「スーパードライ」は発売後約1カ月で目標数5万箱のうち3万5,000箱(一箱20本入り)以上を出荷し、「竹鶴17年ピュアモルト」の出荷数は発売後1週間で目標数の300箱(一箱6本入り)を突破した。
「スーパードライ」のラベルには、名駅前のビル群を空撮したのち、撮影した写真をもとにイラストを作成するなど、「リアルな描写にこだわった」(同社担当者)のが特徴。両品のラベルには「新しい時代へ、ミッドランド」のコピーをプリントし、発展する中部エリアをアピールしているという。
両品とも売り上げが好調なため同社では、昨年12月に「スーパードライ」の販売目標数を10万箱に、「竹鶴17年ピュアモルト」を600箱に上方修正した。その後も好調な進捗で推移し今年5月さらに目標を上方修正、「竹鶴17年ピュアモルト」は販売数を1,200箱に修正し、商品がなくなり次第販売終了となる。また、5月末で販売終了予定だった「スーパードライ」の販売期間を8月末まで延長し、累計で25万箱の売り上げを見込む。
同社中部地区本部の担当者は「両品が名駅エリアを訪れる観光客やビジネスマンの間で話題となり、多くの人に親しまれる存在になることを期待している」と話している。
「ミッドランドラベル」は現在、名駅の地下街「エスカ」内の「和食処 はちすか」(名古屋市中村区椿町6)や「メイチカ」内の「廣寿司 メイチカ店」(中村区名駅3)、「ミッドランドスクエア」内の一部レストランのほか、名駅地区や栄など愛知県内の飲食店約20店舗で提供している。両品とも飲食店や専門店向け商品のため、一般消費者への販売は行わない。