シフォンケーキとアメリカンホームメードの専門洋菓子店「フレイバー」(本社・工場=一宮市)は3月4日より、ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)などで菓子新商品「マーナズ・グラノラ」のテスト販売を始める。
名古屋地区をはじめ、東京、大阪、福岡などにも出店している同社。今までは「体に良い」という観点の商品がなかったという。「もともと『おいしいお菓子を作りたい』という思い。健康に良いもの=おいしいものがないというイメージを持っていた」と同社の岩田有司社長。健康が大事という時代背景もあり、1年ほど前からおいしくて体に良いお菓子作りを手がけ始めた。
今回テスト販売する「マーナズ・グラノラ」は、19世紀後半にアメリカで、オートミールを主原料とした健康食品シリアルとして開発された「グラノラ」を使った菓子。オートミールは胚芽(はいが)などの部分が無精製で含まれる全粒穀物のため、精白した穀類よりも食物繊維やミネラル、ビタミンを多く含む。「おいしく摂れ、小麦と比べてもヘルシー」(岩田社長)。
つなぎ粉を使っていないのも特徴の一つ。穀物1粒1粒の表面に溶け出したでんぷん質とブラウンシュガー、メープルシロップで、自然な形で固める。「穀物の味と粒々としたユニークな食感も楽しい」。
また、フルーツをトッピングするほか、ミルクやヨーグルトをかけるなどで、朝食としての利用も推奨する。「健康意識のある30~40代女性に向け、忙しい合間にもお菓子ではなく、健康に良いものを口にしてもらいたい」とも。
テスト販売期間では、「プレーングラノラ」(缶入り270グラム、1,050円)の1種類を販売。販売は4月1日からで、ほかの味や90グラム(336円)の袋入りを販売予定。そのほか、名古屋では松坂屋名古屋店(中区栄3)、同社メーンショップ(名東区よもぎ台2)など全国23店舗で扱う。