製菓会社が「組みあめ」職人見習い募集-フル稼動ながら後継者不足で

あめを組み上げている様子

あめを組み上げている様子

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 切っても切っても同じ図柄が出て来るオリジナル組みあめのウェブショップ「まいあめ工房」は現在、組みあめ職人の見習いを募集している。運営は製菓問屋ナカムラ(名古屋市西区南堀越2、TEL 052-532-1210)。

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 同ショップの組みあめ製作を手掛けるのは協力工場の浅野製菓(中村区太閤)。現在、平均年齢60歳の職人2人のほか見習い2人、パートで切り盛りしているが、あめの販売チャネルの主流がスーパーやコンビニになったことで、量産できない手作りキャンデーの売り場が少なくなり、後継者が育っていないのが現状。

 組みあめ職人は、あめを組み上げてわずか2センチの中にデザインを表現するという高度な技術を要求される仕事。「一人前になるのは3年~5年を要するが、その作業工程はエンターテインメントであり、アートでもある」とナカムラ社長の中村貴男さん。組みあめの魅力について、「あめは世界共通のお菓子。そのお菓子にメッセージやデザインを組み込むことで、強力なコミュニケーションツールとなる上に、これほど手作り感やあたたかみが伝わるお菓子もないのでは」と話す。 

 同工房で製作した組みあめは、誰もが知っている企業の販促グッズやアーティストのツアーグッズ、アニメやコミックのキャラクターグッズなどに使用されたことで注目度が高まり、工場ではフル稼動の状況が続いているという。

 「組みあめは世界に通用する日本の伝統技術。全世界に販路を求めることができるのが特徴で、修行を積むことにより国内だけにとどまらず海外の企業やアーティストも対象にしたあめが作れるので、仕事に誇りを持てたり、やりがいを感じたりできるのでは」と中村さん。「ものづくりに夢と希望を持っている方、いつかは職人として一本立ちし独立したいという方、組みあめ見習い職人として働いてみませんか」と応募を呼びかける。

 募集は1人。高卒以上、35歳まで。経験不問。詳しくはホームページで確認できる。

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