セミドレスコードを設ける紅茶専門店、名駅西に移転リニューアル

重厚感のある扉を明けで迎えるImperial Roseのスタッフ。中央=MAREさん

重厚感のある扉を明けで迎えるImperial Roseのスタッフ。中央=MAREさん

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 「中世の紳士淑女が集うサロン」をコンセプトにした香茶(紅茶)専門店「Imperial Rose(インペリアルローズ)」(名古屋市中村区椿町、TEL 052-717-1876)が名駅西に移転リニューアルし、3カ月が過ぎた。

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 店舗面積は92.4平方メートル。オーナーのMARE(メア)さんが好きだという紫色をテーマカラーに、家具やオリジナルのティーポットカバーなどを展開。席数は20席で、「ゆったりめに」設けた。

  ゴシック・アンド・ロリータ・ファッションをはじめ、礼装・準礼装などセミドレスコードを設ける同店。「おしゃれをして紅茶とおしゃべりを楽しみに来ていただきたい」とMAREさん。平日は学校や仕事帰りに普段着やスーツで訪れる利用客もいる。

 「この扉を明ければ広がる小さな別世界」(MAREさん)というイメージで、入り口はこだわりを持った重厚感のある扉を特注。ドアノックを鳴らすとゴシックファッションの制服に身を包んだスタッフが出迎え、帰りは見送りも行う。

 もともと料理講師だったというMAREさん。出店する前から2カ月に1度のペースで「お茶会」を企画していたという。「いつか自分の店を持ちたいと思っていた」と振り返る。その「お茶会」のオフ会で、同店の唯一の男性スタッフの南雲さんと知り合った。もともと紅茶に詳しかった南雲さんから「素晴らしい紅茶がある」と薦めてもらったのをきっかけにMAREさんは紅茶の魅力にはまり、今では紅茶コーディネーターの資格も取得。「今では彼以上に詳しくなりました(笑)」とも。

 紅茶は、東京、大阪、名古屋などにMAREさんが直接買い付けに行って仕入れるという約100種類をそろえる。香り高い紅茶が多く、「女性が香水などいい香りを求めるのはリラックスできるから。紅茶も同じこと」とMAREさん。同店オリジナルブレンドのインペリアルローズの頭文字から名付けた「IR」(700円)は、バラの香りを利かせた、お茶の味わいが深いメニュー。紅茶は700円、フルーツティーは800円。利用客の気分や好みに合わせて紅茶をセレクトして提供することも。「個人的な考えだが、ダージリンは日本の水には合わない。紅茶=ダージリンやイギリスといった固定概念を外したい。もっと紅茶の遊び心を知っていただくきっかけになれれば」。

 スタッフ一同一押しの MAREさん手づくりのスイーツや軽食も提供。おすすめだという「IRアフタヌーンティーセット」(1,700円)はサンドイッチ、スコーン、クッキー、日替わりフォンケーキのほか、ドイツの伝統菓子「リンツア」を同店流にアレンジした「IRリンツア」をセットにした。竹炭を使った黒いアイスクリームにコウモリや十字架に型抜いたクッキーを飾った「ゴシックパフェ」(1,200円)は期間限定で提供していたが人気のため定番メニューに。お菓子はすべて無添加手づくりのもの。

 営業時間は15時~22時(土曜・日曜は12時から)。月曜・火曜定休。

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