名古屋駅地区街づくり協議会(名古屋市中村区名駅4)は4月、名古屋駅周辺の地下街をまとめた「名古屋駅地区地下街マップ」を発行した。
これまでに名古屋駅周辺から名古屋城に掛けての歴史散策マップなどを制作してきた同協議会。「名古屋駅前地区の特長は『地下の街』。ただ、初めて訪れた人には分かりにくいという声もあり、全体像を示してみたらどうかと提案した。AEDの設置場所など『公共性』をキーワードに情報を絞り込み、見やすいマップを目指した」と同協議会の奥村さん。
周辺の地下街は、名古屋駅東側のサンロード、メイチカ、テルミナ、新名フード、ミヤコ地下街、ダイナード(今秋からのビル立て替え工事に伴い改修予定)、ユニモール、名古屋駅コンコース下に位置するファッションワン、西側のエスカの全9カ所。それぞれ連結していて、駅を挟んで行き来できる。
地下街の情報収集の目的も兼ね、NPO法人「大ナゴヤ大学」とともに6月と10月に各地下街の魅力を発掘する「地下街ツアー」を開催。各地下街の運営会社社員などをツアーガイドに立て、開業当時の様子など地下街の歴史をはじめ、「ここにしかない」スポットや店舗・商品など紹介。「普段何気なく利用している地下街をあらためて注目し、知られざる魅力を授業(ツアー内容)にまとめた」(大ナゴヤ大学の森田さん)。
マップには各地下街の特徴や、名古屋土産を販売している店舗、喫茶店などをアイコンで紹介するほか、AED設置場所、トイレ、多目的トイレ、エレベーターの位置なども記す。地下街誕生の歴史や、開業当時の写真、名前の由来なども掲載。「地下街ごとにガイドマップやフロアガイドはあるが、一枚にまとめたものは今までないのでは。一目でどの地下街がどこにあるか、つながっているか分かる。ホテル利用者に土産を売っている場所を案内するときにも便利という声も聞いている」と同協議会の平沢さん。
サンロード、メイチカ、テルミナ、ユニモール、エスカのほか、名鉄百貨店本店(名駅1)、キャッスルプラザ(名駅4)、ミッドランドスクエアの1階インフォメーションにも設置する(数量限定)。無料。