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名鉄の無印良品で「土の声を聴く」展覧会 瀬戸焼の原材料を解説、商品販売も

展覧会「土の声を聴く from 瀬戸」を企画した「ヒトツチ」の南慎太郎さん(左)と「studio point」の澤田剛秀さん(右)

展覧会「土の声を聴く from 瀬戸」を企画した「ヒトツチ」の南慎太郎さん(左)と「studio point」の澤田剛秀さん(右)

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 瀬戸焼とその原材料を紹介する展覧会が9月28日、名鉄百貨店本店メンズ館6階の「無印良品 名古屋名鉄百貨店」(名古屋市中村区名駅1)のイベントスペース「Open MUJI」で始まった。企画は瀬戸市内で土産店と宿泊施設を経営する「ヒトツチ」と、「studio point」(名古屋市中区)。

「土の声を聴く from 瀬戸」の様子

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 同展覧会のタイトルは「土の声を聴く from 瀬戸」。鉱山から掘り出された原土や瀬戸焼の素焼きなどを展示する。展示の解説パネルは、瀬戸市内の窯業原料会社や窯元への取材を基に制作。各窯元が使う粘土の成分配合をまとめた「土のレシピ」なども紹介する。感触を体感できるように、粘土など一部展示品には真空パック加工を施している。

 1000年以上続く瀬戸焼の産地・瀬戸市は、石英粒を多く含む「蛙目(がいろめ)粘土」など陶芸用原土の産地。「ヒトツチ」の南慎太郎さんは「花こう岩が何百万年という年月をかけて風化し、さまざまな条件が重なって生まれた蛙目粘土をはじめとする貴重で良質な天然資源が地域のものづくりを支えてきた」と話す。瀬戸市出身で、瀬戸焼のプロダクトデザインも手がける「studio point」の澤田剛秀さんは「天然資源は、採掘し続ければいつか尽きてしまう」とも。南さんは「土産店を営む中で生まれた生産者との交流を通して『天然資源には限りがある』という当然のことを強く実感するようになった」と続け、同展を企画するに当たり「日々の暮らしやものづくりに思いを寄せ考えてもらうきっかけとなればと瀬戸のものづくりを支える『土の声』に耳を傾けられるような内容を目指した」という。

 展示時間は10時~20時。今月20日まで。

 今月6日にはトークイベント「土からやきものへ。産地のものづくりを深く考える」を開催。澤田さんと南さん、「良品計画」(東京都)の片岡義弘さん、「瀬戸本業窯」(瀬戸市)の水野雄介さんが登壇する。開催時間は14時~15時30分。事前申込制。

 今月6日・13日・19日・20日は、「ヒトツチ POP UP STORE」を開催し、「瀬戸陶芸社」(瀬戸市)のブランド「玩具工房」のヒトツチ限定商品「職人だるま」(1,150円)などの商品を南さんらが販売する。販売時間は11時~16時。

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