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名古屋の喫茶店で「能」とコーヒーのイベント 芸能と喫茶の文化を融合

「愛知で能楽を普及する会」の西川嘉津美さん(右)と「ビーン・ブック・コーヒー」店主の浅野毅さん(左)

「愛知で能楽を普及する会」の西川嘉津美さん(右)と「ビーン・ブック・コーヒー」店主の浅野毅さん(左)

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 イベント「名古屋 ココロが整う2つの文化 能×珈琲(コーヒー)」が2月18日、コーヒーと本の店「ビーン・ブック・コーヒー」(名古屋市中村区長筬町3)で開催される。

イベントで提供する自家焙煎コーヒーや自家製デザート

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 当日は、観世流シテ方の能楽師・武田友志さんを講師に招き、600年以上続く日本の伝統芸能「能」について話を聞く。このほか、型や所作や謡(うたい)の基本を学べる「能エクササイズ」、謡の実演も行う。参加者には同店の自家焙煎(ばいせん)コーヒーと自家製デザートを提供する。

 企画者の「愛知で能楽を普及する会」メンバーの西川嘉津美さんは「能とコーヒーは、共に静寂という『間』をゆっくり味わって心を整えることができる文化。能が大切にする『間』と、コーヒーを抽出する際の丁寧で時間をかけた『間』を共鳴させたい」と話す。「能が終演するまでの、コーヒーが完成するまでの『わかっているつもりの時間』を改めて楽しんでほしい」とも。

 西川さんによると、近年の能楽に関するさまざまな研究分析から、笛や鼓の音、歌の声、能舞台の演出などがある「能」には五感を通じた癒やし効果があるといわれているという。「視覚は能=面や舞台、コーヒー=色や湯気や店という場、聴覚は能=謡やはやし、コーヒー=豆を引いたりドリップしたりする音、触覚は能=所作や構え、コーヒー=ぬくもりや液体のとろみ、嗅覚は能=演目の臨場感、コーヒー=香り、味覚は能=回顧、コーヒー=味や酸味、甘みなどで、能とコーヒーには五感で楽しんだり、癒やされたりする共通点がある」と西川さん。

 参加費は2,000円(コーヒー、デザート付き)。開催時間は15時~17時。定員は10人。参加申し込みは「愛知で能楽を普及する会」サイトと「ビーン・ブック・コーヒー」店頭で前日まで受け付ける。

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