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妻夫木聡さんが主演映画「宝島」を名古屋でプレゼンテーション

妻夫木聡さん(右)と大友啓史監督が来名。ミッドランドスクエアシネマ2で行われたイベントで映画「宝島」をプレゼンテーション

妻夫木聡さん(右)と大友啓史監督が来名。ミッドランドスクエアシネマ2で行われたイベントで映画「宝島」をプレゼンテーション

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 俳優の妻夫木聡さんが6月21日、名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ2」(名古屋市中村区名駅4)で開催されたイベント「予告と宣伝から楽しむシネマの世界2025夏~秋公開作品【予告上映&宣伝大会】」に登壇し、主演映画「宝島」を紹介した。

宣伝アンバサダーとして映画「宝島」をプレゼンテーション

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 映画会社の宣伝担当者が自社の作品を観客にプレゼンテーションする同イベント。6回目の開催となる今回は、松竹、KADOKAWAなどの担当者が夏から秋にかけて公開される5作品をアピールした。

 妻夫木さんは、9月19日に公開される東映とソニー・ピクチャーズによる共同配給の映画「宝島」の宣伝アンバサダーとして、大友啓史監督と共にプレゼンテーションを行った。

 同映画は、直木賞作家・真藤順丈さんの同名小説が原作。戦後の米国統治下にある沖縄を舞台に、自由を求める若者たちの友情と葛藤を描く。妻夫木さんは主人公グスクを演じる。共演は、広瀬すずさん、窪田正孝さん、永山瑛太さんら。

 キャラバンという形で全国を回ることを自ら宣伝部に申し出たという妻夫木さん。「プレゼンは初めての経験だが、皆さんにこの映画が素晴らしい作品だと宣伝できれば」とあいさつ。特別映像を上映した後、スライドを利用しながら作品の魅力をアピールした。

 同作はコロナ禍で製作が2度にわたり延期。大友監督が「諦めそうになったこともあったが、妻夫木さんらキャスト、スタッフ全員が誰一人諦めず、弱気になるたびに頑張ろうと言ってくれた」と振り返ると、妻夫木さんは「2回流れてしまって、三度目の正直で今年公開することになった。戦後80年の今年に公開されることは、必然だと確信している」と話す。

 構想6年、総製作費25億円、撮影期間106日、ロケ地43カ所、エキストラ延べ5000人という大作。大友監督は「アメリカ統治下の当時の街並みは残っていない。それを再現して、作り込み、あの時代を俳優たちに追体験してもらった。美術、撮影、照明、衣装など、粘り強く手を抜かずにやることができた。当時の沖縄にしっかりと向き合い、その20年間を追体験できるような映画に仕上げている」と自信を見せる。

 妻夫木さんは「ただの映画で終わらせたくない。見終わった後に、その先にある希望みたいなものを、お客さんに感じてもらいたい。沖縄を描いた作品ではあるが、日本の、僕たちの話。僕たちが今どう生きるべきか、この先に生きる子どもたちにどういう未来を残せるか。その思いを込めて作った」と話す。

 妻夫木さんは、最後のスライドを説明した後も、スタッフの思いなどを伝え、予定時間をオーバー。熱のこもったプレゼンテーションに観客から大きな拍手が送られた。

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