名古屋高等検察庁(名古屋市中区三の丸4、以下名古屋高検)は10月1日、2009年から開始予定の「裁判員制度」を広くPRするため、広報用のマスコットキャラクターを発表した。
「裁判員制度」とは、国民が地方裁判所で行われる刑事裁判に参加し、裁判官とともに被告人が有罪か無罪かを判断したり、有罪の場合は刑罰を議論し決定する制度のこと。同庁では、同制度開始にあたり「国民が検察や裁判の制度について親しみを持つとともに、裁判員制度などについて話すきっかけになれば」との期待を込めて、同庁はじめ名古屋、岐阜、津など各地方検察庁6カ所のマスコットキャラクターを決めた。
名古屋高検のキャラクター名は「ナーポ(Nahppo)」で、デザインは「名古屋のシンボル」と言われる金のシャチホコをイメージ。うろこには東海・北陸の6県の地図が描かれており、「同庁と管轄内の6地方検察庁が一体となって広報活動に取り組む」(同庁担当者)という気持ちを表現しているという。「ナーポ」の名前は、名古屋高検を意味する英語「Nagoya High Public Prosecutors Office」の頭文字を合わせたもので、キャラクターのデザイン、名前ともに同庁の職員が考案した。
また、各地方検察庁が発表したキャラクターは、コアラと鯱を組み合わせた名古屋地検の「鯱あ郎(こあろう)」、伊賀の忍者をキャラクターに起用した津地検の「みえるもん」、長良川の鵜飼の鵜をモチーフにした岐阜地検の「ウーピー」と「ウージー」など。
名古屋高検は、10月9日から同18日までJRセントラルタワーズ東側の壁面に、「ナーポ」と裁判員制度のキャッチフレーズ「裁判が変わる あなたの参加で」を印刷した垂れ幕を掲示しており、今後も同キャラクターを用いて同制度を幅広い年代に積極的にPRしていく予定だという。