円頓寺本町商店街(振興組合=名古屋市西区那古野2)は、昨年からアーケード全面改装工事の準備を始め、今月3月末に完成させた。
アーケードは1964年(昭和39年)、東西300メートルに並ぶ店舗の上部に初めて設置され、15年経過して以来、深刻な老朽化が進んでいるため全面改装に踏み切った。
アーケード上部には、太陽の光を多く入れられるよう、透過性の高い茶色のポリカーボネートを採用するなど工夫が施され、改装前と比べ通り全体が明るくなり、人通りも増えてきているという。夜になると通り全体に設置された街灯によってライトアップされ、「明るくなったことによって、より安心感が増し、夜間でも客が訪れるようになった」(同商店街振興組合担当者)という。
アーケード入り口部分は、改装前の白ベースのデザインから一新され、赤・茶・緑を基調とし、文字も含め全体的に「レトロ」なデザインに生まれ変わった。
同商店街振興組合担当者は「回りには学校もあり、マンションも増え、人通りが多くなると思う。これをきっかけに若い人からお年寄りまで幅広い世代に足を運んでほしい」と新アーケードの効果に期待を寄せる。