横浜の「日本ナポリタン学会」が名古屋訪問-「イタリアン」を食べ歩く

名古屋「イタリアンスパゲティー」を写真におさめる、横浜「日本ナポリタン学会」のメンバー

名古屋「イタリアンスパゲティー」を写真におさめる、横浜「日本ナポリタン学会」のメンバー

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 横浜の「日本ナポリタン学会」のメンバーが7月3日・4日、「名古屋イタリアンツアー」で名古屋を訪れた。

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 日本ナポリタン学会は、地域SNS「ハマっち!」でメンバーの呼びかけを基に、横浜発祥のスパゲティー「ナポリタン」の認知を広める目的で、横浜市の有志で集まった市民で結成した団体。「横浜のナポリタンが一番おいしい」という生まれも育ちも横浜の田中健介さんの発言に対し、「そんなことはない!名古屋のイタリアンの方がおいしい」という名古屋出身で横浜在住の岩室さんとのメンバー間でのやり取りをきっかけに、「じゃあ、食べ比べをしよう」と話が持ち上がったことに始まる。話を聞いた人が10人、20人、30人と増え、中区横浜開港150周年記念イベントとして横浜ナポリタンと名古屋イタリアンの「横浜ブランド争奪戦 スパゲティナポリタン頂上対決!」を昨年2月に開催した。

 イベントではそれぞれが腕を振るったナポリタンとイタリアンを、イベント参加者約150人と審査員として招いた横浜市中区長などが食べ比べた。当日岩室さんが作ったイタリアンは、日本製麻(富山県砺波市)のパスタブランド「ボルカノ」の2.2ミリの太麺に、カゴメのバタークリーミーケチャップを使用。具材は赤ウインナー、ピーマン、タマネギ、マッシュルームで、イタリアンの大きな特徴、溶き卵を敷いて仕上げた。結果はナポリタンが勝利。「名古屋出身であるわたしは不覚にも、横浜ナポリタンに負けてしまった」と岩室さん。

 対決で負けた罰ゲームとして「日本ナポリタン学会」を立ちあげ、名古屋代表の岩室さんもメンバーになることが約束された。田中さんは会長に、岩室さんは副会長に就任。メンバーのナポリタンレポートのほか、2~3カ月ごとに行われる情報交換会、ナポリタンにまつわる物語をナポリタンに合うデザートのレシピとともに募集したコンテストなどを開催してきた。

 今回のツアーは岩室さんが「学会の皆さんに本場のイタリアンを食べてほしい」と企画。横浜から8人、名古屋から2人が参加し、事前に調べた店をハシゴする。1店舗目に選んだのは名駅近くに1年前に改装オープンした創業70年以上の「cafe TAKATORI」(西区名駅2)。「名駅経済新聞を熟読した結果、タカトリさんに決めた。味わい深い年季の入った鉄板に引かれた」という。「イタリアンスパゲティー」(750円)がテーブルに運ばれると写真を撮り始めるメンバー。そして、鉄板にのせられた極太のスパゲティーを「あちちっ」と言いながら口に運ぶ岩室さん。「まさに名古屋の味」「シンプル」などのコメントが飛び交った。

 「cafe TAKATORI」を後にしたメンバーは二手に分かれ大須エリアに向かい、「御幸亭」(中区大須3)と「シャポーブラン」(大須2)、「喫茶アクネ」(大須3)と「セロリ」(橘1)を回った。2日目は足を延ばして、洋菓子店としても知られる「カフェ タナカ」(北区)を訪問。「イタリアンのほか、あんかけスパゲティーも鉄板で溶き卵が敷いてあった」と岩室さん。続いてイタリアン発祥の店として有名な「喫茶 ゆき」(東区葵3)へ。「オーソドックス。ウインナー、豚肉、モヤシなどの具材が入っていた」(同)。

 名古屋各所を食べ歩いた日本ナポリタン学会のメンバーは、イタリアンへの思いを新たに名古屋を後にした。

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