トヨタテクノミュージアムで「棟梁展」-竹中大工道具館25周年で

竹中大工道具館開館25周年記念巡回展「棟梁-堂宮大工の世界-」の様子

竹中大工道具館開館25周年記念巡回展「棟梁-堂宮大工の世界-」の様子

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 竹中大工道具館開館25周年記念巡回展「棟梁(とうりょう)-堂宮大工の世界-」が現在、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館(名古屋市西区則武新町4、TEL 052-551-6115)で開催されている。

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 竹中大工道具館は竹中工務店創立85周年の記念事業として1984(昭和59)年、竹中藤右衛門が創業の地・名古屋を離れ、竹中工務店を創立した地・神戸市中央区中山手に開館した。

 千年の伝統を受け継ぎ職人集団を束ね、数百年の風雪に耐える寺院や神社を築き上げる堂宮の大工棟梁。同展では堂宮大工棟梁の仕事を迫力の模型や図面、使い込まれた道具や記録映像など普段見ることのできない貴重な資料で紹介する。

 同館エントランスホールには開催初日、約7時間かけて観客の目の前で組み上げられた高さ3メートルを超える今回のシンボル「唐招提寺金堂斗きょうの原寸大模型」が展示され、来館者の目を引いている。

 会場には、法隆寺の宮大工棟梁を務めた故・西岡常一さんが愛用した大工道具やノート、弟子に宛てた手紙などの貴重な品々を展示するほか、堂宮大工の歴史、建築工事の節目に行われる式祭、加工中の木材、設計図、型板など、さまざまな角度から「堂宮大工の世界」を伝える。期間中、堂宮大工棟梁によるトークイベントや大工仕事の実演、見学会などの企画も。

 先月20日に始まった同展。「週末の来館者が多いため、『棟梁展』をより深くご理解いただけるよう」、会期末までの土曜・日曜・祝日に竹中大工道具館研究員によるミュージアムトークの開催を決定した。

 「サラリーマンや主婦、職人さん、大工を目指している子どもたちなど、幅広い年齢層の方に好評いただいています」と広報担当者。「堂宮大工が自らの道を極めて生み出した『こだわりの道具』を見て、その魅力を肌で感じてほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(入場受付は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。入場無料(常設展は別途入場料必要)。ミュージアムトークは10時30分~、13時30分~、15時30分~(5、12、19日のみ13時30分からの開催は無し)。12月28日まで。

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