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外国人の「困りごと」解決-FBページ「Nagoya Help」英会話スクールが開設

「Nagoya Help」ページ前で、「ランダムネス 旅人の英語学校 English School of Travelers」代表の市野将行さん(右)

「Nagoya Help」ページ前で、「ランダムネス 旅人の英語学校 English School of Travelers」代表の市野将行さん(右)

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 英会話&カルチャースクール「ランダムネス 旅人の英語学校 English School of Travelers」(名古屋市中村区名駅3、TEL 052-563-5046)が8月下旬、外国人の「困りごと」を解決する目的のフェイスブックページ「Nagoya Help」を立ち上げた。

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 同スクールは、世界80カ国を旅した市野将行さんが2010年に開校。海外旅行と国際交流が好きな人たちが集まるスクールで、レッスンのほかに生徒や講師が参加するパーティーやイベントなども企画している。「名古屋市内・周辺に住んでいる外国人と日本人が関わって支え合う交流の場を作りたい」と市野さん。

 同ページは、英語でのやり取りで、基本的に外国人から書き込まれた「困りごと」に対応できる誰もが「解決」のサポートをできるもの。

 スクールでは先頃、英会話教室の生徒と先生が協力して日本語教室もオープン。「外国人と交流を持ちたい日本人が多くいるが、そういう機会は少ない」とし、外国人と交流を持ちたい人をボランティアスタッフに迎えるシステムを作った。「一人の講師に複数の外国人生徒だとレベルも違いフォローできなかったところを、ボランティアスタッフに入ってもらうことで解決」。1レッスン(50分)=500円で、「これまで日本語教室に通っていなかった人たちが利用しやすいようにしている」。テキストも名古屋特有の言葉や習慣など、地域で生かしやすい地域の特徴を加え、教える日本人側も学びながらレッスンを行っているという。

 外国人の友人からよく日常生活においての「困りごと」を相談されることも多いと市野さん。「スクールでも『こんなはがきが届いたのだけれど…』と、来たついでに持ってくる。納税、病院、子育てなど、日本人でも分かりづらいことなどの「困りごと」を日本語教室で知り合った者同士で解決していく場もできた。

 「このことをスクール以外でも実践できれば」との考えから今回、フェイスブックページ「Nagoya Help」を立ち上げた。利用者同士が、共通の知り合いや趣味など、意外なつながりが見込めるなど、ソーシャルネットワークならではのメリットもある。「『困りごと』がたくさん集まってくると、外国人は名古屋でどんなことに困っているのかがつかめる。その時が来たら、まとめてほかの言語にも翻訳したり、専門のサイトにリンクを付けたり…、本格的なサービスにもできる」

 同スクールでは今後、市野さんの経験を生かした留学のサポートや、外国人が地域で教える料理教室やヨガ教室など、地域・街でつながる活動を進めていく。

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