名古屋駅近く、柳橋中央市場内の「名古屋綜合市場」(名古屋市中村区名駅4、TEL 052-581-8201)に12月13日、専門学校「名古屋モード学園」の学生がデザインした年末装飾が登場した。
同市場と同校のコラボは今回で5回目。これまでに門や鮮魚店の店舗デザインの企画を行ってきた。「毎年、歴史あるこの市場を若い力で盛り上げてくれて感謝している」と経営する同社の伊藤彰社長。「ファッションやインテリアを学ぶ中で、普段関わらないジャンルにチャレンジさせてもらっている。実際に形になるのでとてもいい経験」と同校の柴田さん。
学生からの応募作品は126点で、上位3位までを決定。グランプリに選ばれたファッションデザイン学科2年生の中村さんの作品が実際に市場を飾った。魚、肉、野菜、花など同市場で扱っている素材をモチーフにしデフォルメしたキャラクターを配したデザイン「MEDETAI!NAGOYA」。「最初はタイのキャラクターだけだったが30くらいに展開した。作るのは大変だったがキャラの仲間が増えていき楽しかった」と、中村さん。
2位はインテリア学科3年の各務(かかむ)さんの「龍(りゅう)」をモチーフにした作品で、「水の神様である龍。魚はもちろん、肉や野菜など市場で扱う食材には、水が大切だと思ったことがきっかけ。色の展開が難しかった」と振り返る。3位には、たこ揚げなど正月をモチーフにしたインテリア学科2年の黒川さんが選ばれた。「3作品共に完成度の高い作品だった。その中でも中村さんの作品が若者らしい、モード学園らしい元気で明るいデザインだった。厳しい今の景気を吹き飛ばしてくれるような素晴らしい作品」「今後も力を伸ばし社会で活躍してほしい」(伊藤社長)とエールを送った。
南・西門、南側壁面、屋上に、看板やLED付きのバナーを設置。「ようこそ!!ハッピーマーケット」「感謝!カンゲキ!!超新鮮!!」「しあわせ売ります」など手書き風の文字と、食材のキャラクターが描かれている。当日はLED点灯式も行われ、光がともると市場で働く人から歓声が上がった。