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円頓寺・那古野かいわいの散策ブック配布-歴史やグルメ情報など

散策ブック「那古野をあるく。」を手にプロジェクトスタッフのカワカタミカコさん

散策ブック「那古野をあるく。」を手にプロジェクトスタッフのカワカタミカコさん

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 名古屋駅近くの円頓寺・四間道かいわいの情報を集めた散策ブック「那古野をあるく。」が3月末に発行された。発行は名古屋市で、制作はまちづくりコンサルタント「アルカダッシュ」(中川区)。

60年代の写真を掲載したコーナー

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 昨年度の名古屋市緊急雇用促進事業で行われた円頓寺・那古野かいわいの魅力を発信するプロジェクト「ナゴノスペース yolyol(ヨルヨル)」の一環で制作したもの。アルカダッシュが運営し、プロジェクトスタッフの中には、円頓寺エリア出身やこの地域にゆかりのあるメンバーも参加。情報案内所の運営や、新聞、ブログなどで情報発信してきた。

 「人が暮らす、人が集うまち。」をメッセージコピーに掲げ、江戸時代の風情が残る通りや、史跡などのスポット、普段使われる円頓寺商店街で見られる風景などに説明を添えて紹介。「昔の商店街」と題したコーナーには、高度成長期まっただ中の60年代の写真を掲載。ユニークなオブジェがあったかつてのアーケードや、化粧品店を訪れる芸子の姿など貴重な写真を見ることができる。表紙には、名古屋城の建築資財の運搬用運河として開削された「堀川」に架かる中橋と五条橋が見える風景の写真を採用。

 近年新しい飲食店のオープンも目立つ同エリア。「箸休め的に街ネタを折り込んだ」とプロジェクトスタッフのカワカタミカコさん。老舗飲食店のほか、新店の紹介や、食べ歩きできるグルメ、買い物情報なども掲載。「どて焼き」など、名古屋メシの食べ歩き店などを掲載し、観光客も意識する。

 「おすすめはコラム」とも。冊子の制作を通して、知らなかった地域の人との交流が生まれるほか、街で新たな疑問が湧き取材して情報を得たことも。「そもそもなぜ那古野(なごの)という地名なんだろう?」「名の知れたスポーツショップがあるのはなぜだろう」などのテーマを取材し、コラムとして掲載している。また、かいわいで出会った人や関わりのある人の写真付きコメントもページにちりばめ、「一つずつが面白い」とも。

 仕様はオールカラー36ページで、マップが付く。発行部数は2500冊で、市内の観光案内所、名駅周辺のホテルなどに置いている。県外から観光で訪れる人を主なターゲットに据える。

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