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名駅のオーダーメード靴店、「飛騨牛」の牛革を使った靴を受注販売

靴職人の鈴木さんと「飛騨牛」専用モデルの革靴

靴職人の鈴木さんと「飛騨牛」専用モデルの革靴

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 名古屋駅近くのオーダーメード靴店「shoes bonanza(シューズ・ボナンザ)」(名古屋市西区名駅2、TEL 052-564-5900)は3月15日から、「飛騨牛」の牛革を使った靴の受注販売を行っている。店頭にはメンズ・レディース各4種類が並ぶ。

「飛騨牛」牛革の靴

 オーダーメードで靴職人が手掛ける靴店として5年目を迎えた同店は、紳士靴をメーンに女性向けのパンプスやブーツ、バッグも販売する。店内には工房を併設し、その場で製作や修理を行う。

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 今回、靴の素材として「飛騨牛」の牛革を使うことになったきっかけを「2年前に、飛騨牛皮を有効活用して製品を作りたいという高山(岐阜県飛騨地方)の原皮屋と出会ったこと」と振り返る同店靴職人の鈴木さん。原皮屋から仕入れた飛騨牛皮は、姫路のタンナーで「なめし」という加工が施されて「革」になり、靴に加工される。一般的には複数の問屋が間に入るが、3社で企画を進めているのは「とても珍しい」という。

 「これまでの原皮供給の不安定さには危機感を持っていた。皮を仕入れてから思い描く革を作ってもらうのに時間がかかることも。今後は原皮の安定供給が保障され、素材の段階からお客さまの声をダイレクトに反映させることができる」

 「飛騨牛」の革靴は「しなやかで足なじみがよい」という。「通常、革靴に使われる牛皮は生後半年から1年半の若い牛だが、飛騨牛の場合は生後28カ月以上。年を重ねていても、大切に育てられていて皮に傷がないので、革全体が扱いやすく無駄が出ない。食用の飛騨牛皮を使うことは、完全国産で、食肉の副産物としてもエコな取り組み」

 特別に木型から起こした「飛騨牛」専用モデルは、メンズ2種類、レディース1種類を用意。「ラウンド気味でゆったりとしたデザインは、飛騨や高山をイメージしたカントリーテイスト」と鈴木さん。靴底を緑にしたり、靴内に緑のリボンを付けたりすることで、他の革靴との差別化を行う。「革靴からイメージするフォーマルやビジネスな装いではなく、カジュアルなテイストでガシガシ履いてほしい」とも。

 価格は、メンズの「ワークブーツ」=4万5,000円、「ブローグ・ダービー」=4万3,000円、レディースの「ブローグ・ダービー」=3万9,000円。同店の既存モデルを「飛騨牛」に変更する場合は3,000円増し。色はキャメルと黒の2色。「アンティークフィニッシュ」という加工も行う。

 今後の展開について「店内全ての革を『飛騨牛』に切り替える気持ちで取り組んでいる」と鈴木さん。「飛騨牛からイメージされる『高級品』を損なわない、お客さまに合った良い靴をしっかり作っていきたい。良い靴を作り続けることが、この取り組みを長く続ける重要な要素であると思っている」と意気込む。

 営業時間は、火曜~金曜=13時~20時、土曜・日曜=10時~18時。月曜定休。

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