現代風の仏壇「現代仏壇」の専門店「ギャラリーメモリア名古屋駅前」(TEL 0120-596-971)が5月18日、大名古屋ビルヂング(名古屋市中村区名駅3)10階ハウジング・デザイン・センター内にオープンした。
運営する「八木研」(大阪市東成区)は全国に「ギャラリーメモリア」を展開する。名古屋駅前店内では約80種類の「現代仏壇」を展示販売するほか、念珠や線香、ろうそくなども豊富にそろえた。
仏壇には金や黒っぽいイメージが強い金仏壇や唐木仏壇の伝統型と、モダンな都市型のジャンルがある。同社は1984(昭和59)年に都市型仏壇を発表したパイオニア。当時は畳からカーペットに変化し、マンションができ始め、住まいが洋風化し始めたころだという。
現代仏壇は「仏壇のあるリビング」をコンセプトに据える。同社広報の小川恵さんによると「家族が集まるリビングやダイニングなどに置いても馴染むデザイン。暮らしの中で『自然に向き合える』のが特徴」と言う。イタリア製や和モダン、壁掛けなど約200種類を用意し、インテリアに合わせて選ぶことができる。
大型で存在感のある、イタリアの高級家具メーカーが手掛けた「現代仏壇の最高峰」という「パノラマ アル トラモント」(907万2,000円)は、滑らかな曲線が美しい扉が特徴の一つ。ジュエリーケースのようなガラス扉を備え、希少なシカモア材を組み合わせた独特なデザインが特徴の「プローヴァ」(518万4,000円)なども。「共に木の特性を熟知した職人が手間暇かけたもの」(小川さん)。
家具などの上に置くタイプは、作家によるステンドグラスを使ったデザインの「ブリリオ」(85万円)、跳ね上げ式の扉を閉めると箱状に収まる「キューボ」シリーズ(18万3,600円)、「コストパフォーマンスが高く、ご先祖さまをより身近に感じられる」という扉がないオープンタイプの「ブリック」(3万2,400円)などがある。壁掛けタイプは省スペースで仏壇を好みの高さに設定できるためマンション住まいの人に人気だという。
「従来の仏壇店では伝統的な仏壇は宗派に沿った祀(まつ)り方を提案されることが多い模様。当店ではお客さまに故人が好きだったものや家族のライフスタイルなどをお聞きし、ご先祖さまや仏さまをどのようにお祀りしたいか、カウンセリングをする。お客さまと一緒になって『祈りの場』を作っていく。現代の住まいのインテリアに合わず、大きい伝統的な仏壇を都市型に買い替えるケースも増えている。当店では買い替えの相談も受け付けている」(小川さん)。
営業時間は10時~18時。水曜定休。