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名駅近くの廃校リノベ施設が開業へ オフィスやコワーキング、体育館利用も

インキュベーション施設「なごのキャンパス」外観

インキュベーション施設「なごのキャンパス」外観

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 2017年(平成29年)3月で閉校になった旧・那古野小学校をリノベーションした、シェアオフィスやコワーキングなどが置かれるインキュベーション施設「なごのキャンパス」(名古屋市西区那古野2)の竣工式が10月25日、開かれた。オープンは今月28日で、運営は東和不動産(中村区名駅4)を代表とする共同体。

職員室、放送室をリノベーションしたコワーキングスペース

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 竣工式には東和不動産の鵜飼正男社長のほか、名古屋市堀場副市長らが参加。鵜飼社長は「ベンチャー企業やスタートアップ企業の交流の場。箱を作っただけではいけないので交流できる仕掛けを準備している。100年以上小学校として地元でも重要な役割を担ってきた場所。これを受け継ぎ地元の人に愛されるようにしていきたい」とあいさつした。セレモニーが行われた体育館の天井と壁に投影されたデジタル花火がセレモニーに華を添えた。

 小学校の既存施設を利用したリノベーション型の活用で、校舎だった3階建ての建物にオフィス(個室)、シェアオフィス(固定席)、コワーキングスペース、会議室などを設置。給食室だった場所は飲食店になり、体育館、グラウンドはそのまま活用できるようにする。外観は新しくテラスやエントランスに施設名を設置するほかは、既存のままの部分が多く学校の印象が残っている。

 コワーキングスペースを設けた場所は元・職員室、校長室、放送室。廊下と部屋の壁を撤去し広くした空間に、デスク、ソファ席のほか、キッチンスペース、プロジェクターやスクリーンも設置し、イベントなどの開催にも対応する。インテリアは教室の椅子、跳び箱やラインカー、スネアドラムなど学校をイメージさせるモチーフをデザインした家具などをポイントで配置。校長室だった部屋には間仕切りした席やカーテンで半個室状にできる席がある。

 コワーキングスペースの利用料金は、平日会員(利用時間=平日10時~21時)は個人=月額1万2,000円、法人=1万5,000円、休日会員(同=土曜・日曜・祝日10時~18時)は個人=5,000円、法人=8,000円、フルタイム会員(同=平日10時~21時、土曜・日曜・祝日10時~18時)は個人=1万5,000円、法人=1万8,000円。ドロップインは1日1,500円で利用できる。初期費用1万円が別途必要。

 館内に18室設けたオフィスはすでに満室。入居する企業・団体は、外国人材の採用・支援会社や、自動運転のソフトウエア開発を手掛ける会社、東京のベンチャー企業など業種はさまざま。

 3階に2カ所設けた固定席のシェアオフィスは約半数が埋まっているが、現在も契約募集中。旧・多目的室の「シェアオフィスWEST」(24席)と、旧・図工室の「シェアオフィスNORTH」(16席)があり、全日24時間利用できる。料金は月額2万5,000円~で、初期費用2万円が別途必要。そのほか、主に会員が利用できる、旧・音楽室や保健室を生かした会議室(有料)も設ける。

 スポーツや催事など利用目的を対象に体育館やグラウンドは、時間貸しする。LED照明に変更した体育館にはバレーボール、バドミントン、バスケットボール、フットサルができる用具を備える。料金は、体育館のスポーツ利用(平日=2,000円、土曜・日曜・祝日=3,000円)、催事利用(同=1万円、同=1万5,000円)、撮影利用(同=2万円、同=3万)。金額は1時間当たりの価格。グラウンドは1日1万円。価格は全て税別。

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