女子サッカーの「プレナスなでしこリーグ」2部昇格を目指す「NGUラブリッジ名古屋」(以下、名古屋)は11月16日、「たけびしスタジアム京都」(京都府京都市)で2部9位の「バニーズ京都SC(以下、バニーズ)」との「2019プレナスなでしこリーグ2部・チャレンジリーグ入替戦」第2戦に挑んだ。
座り込んで手で顔を覆って悔しがるNGUラブリッジ名古屋」選手
ホームで行われた第1戦を1対2で落としたため、アウェーゴールの関係で2点差以上の勝利が必要となる名古屋は、「AFC U-19女子選手権タイ2019」から帰国したばかりのエース・加藤もも選手を先発させる攻撃的な布陣で臨んだ。序盤から積極果敢に攻め立てるも、熊田喜則監督が「攻撃させられている」と評したように、守りを固めるバニーズからゴールを奪うことができない。後半38分にはPKのチャンスを得るも、三浦桃選手のシュートはポストを叩き、0対0のままタイムアップ。通算1分け1敗で2部昇格を逃した。
試合後、熊田監督は来季の去就については「分からない」と前置きした上で、「ここ(入替戦)を経験できて、(昇格は)来年なのかもしれない。チャレンジリーグではいいサッカーはできているが、50点くらい取れるような(今季は31点)ダントツの得点力を持っていないと入替戦を突破するのは難しいし、2部では戦えない。女子らしい試合ではなく、男子並みの総合力と走力、攻撃力を持ったチームを作りたい」と語った。
道倉宏子キャプテンもは「第1戦で2点取られたのが一番の敗因。足りないところがあったので、こういう結果になったとは思うが、全く歯が立たないということもなかった。思ったよりは、(2部との)差はないのかなというのが正直な感想。このまま続けてレベルアップしていけば2部でも戦えると思う」と敗戦の中にも収穫を見いだしていた。
2部昇格という目標にはわずかに届かなかった。しかしながら今季は名古屋にとって、初めてWESTリーグで優勝し、プレーオフ、入替戦へ進出を果たした収穫の多いシーズンとなった。