8月7日に開業するホテル「ニッコースタイル名古屋」(名古屋市中村区名駅5)の予約受け付けが6月1日、始まった。
宿泊者だけでなく地域にも開かれる「ロビーラウンジ」のイメージ
同ホテルは「オークラ ニッコー ホテルズ」初のライフスタイルホテルブランド。ライフスタイルホテルは、宿泊以外の付加価値をテーマに掲げ滞在してもらうことが目的のホテル。
地上13階建てで、延べ床面積は約9542平方メートル。客室数は191室。
同ホテル開業準備室長の西邦之さんは「単に宿泊する施設ではなく、ホテルを楽しむための場所にしたい」と言う。ロビーは宿泊者だけでなく地域にも開かれたロビーで、人が集い、つながる場所としている。ロビーでは同ホテルのために選曲された、24時間同じ曲が流れることがないBGMを流す。ロビーに併設するカフェバー(35席)では、名古屋でコーヒーに関する事業を手掛ける「トランクコーヒー」とコラボレーションしたホテルオリジナルのコーヒーを提供。営業時間は10時~17時。
宿泊者以外も利用できるレストラン(62席)では、東海三県産の野菜、ハーブ、近海の魚介類をメインに使い、食材本来のおいしさを引き出したシンプルで優しい味わいの料理を用意するという。営業時間は朝食=6時30分~10時、ランチ=11時30分~14時30分(当面の間、朝食=7時~、ディナータイムは見合わせる予定)。主なメニューは朝食=3,200円、ランチ=1,600円~、ランチコース=4,200円。
有松絞をはじめとした名古屋の伝統工芸をモダンに取り入れ、地域の文化で館内を演出する。
「クラフト・音楽・食を通してホテルでの滞在時間をいつでも新鮮な雰囲気を感じていただけるよう趣向を凝らす。宿泊されないお客さまも楽しめる空間を用意する」(西さん)。
客室は約30平方メートルを有する正方形。インテリアにも有松絞や金シャチから着想を得たという「鱗(うろこ)紋」を取り入れるほか、ルームプレートは瀬戸焼を採用する。客室フロアは3つのグレードに分ける。デラックスフロア(2階~8階)、希望する枕や紅茶を選べる「安眠」にこだわったデラックス+フロア(9階~10階)、高層に位置する「プレミアムフロア」(11階~14階)。
予約状況について西さんは「新型コロナウイルスの影響もありきびしい状況を予測していたが、想定していたよりも問い合わせや予約を多くいただいている」と話す。
客室料金は変動料金を導入。ホームページで確認できる。