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中村文化小劇場でワンコイン上映会 日本語字幕付きで「誰もが楽しめる」ように

「おいしい家族」を上映する「九の市シネマ」のチラシ

「おいしい家族」を上映する「九の市シネマ」のチラシ

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 「誰もが楽しめる」日本語音声・日本語字幕付きのワンコイン上映会「九の市シネマ」が7月9日、中村文化小劇場(名古屋市中村区中村町、TEL 052-411-4565)で開かれる。

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 同劇場は通常、ピアノ教室やダンススタジオの発表会、日本舞踊の公演、音楽コンクールなど多目的に使われている。企画を担当する名古屋市文化振興事業団中村文化小劇場の田島千捺さんは「障害者差別解消法施行後、各地でさまざまな試みが行われている中、名古屋の小劇場でも聴覚に障がいのある方や聞こえが不自由になってきた年配の方など、どなたでも参加できる上映会を通して、社会のあらゆる方に開かれた劇場を」という思いで企画したという。

 「九の市シネマ」の名称は同劇場近くで市営地下鉄「中村公園駅」の大鳥居から豊國神社までの参道を会場に60年以上続く朝市「九の市」から命名。「九の市のように地域の皆さまから長く愛される劇場を目指す」(田島さん)という。

 上映会では新旧の名画を上映する。第1弾の上映作品は、ふくだももこ監督、松本穂香さん、板尾創路さん出演の「おいしい家族」。人も気候も穏やかな島を舞台に「新しい家族」のあり方を描くストーリー。

?上映は14時から。料金は500円(障がい者・友の会会員・前回上映の半券持参者は50円引き)。全席自由。チケットは同劇場のほか名古屋市文化振興事業団チケットガイドなどで扱い、ファクス、メールフォームでも予約を受け付ける。劇場では筆談対応のほかコミュニケーション支援ボードを用意。障がい者・同伴者割引もある。

 9月9日は「ブタがいた教室」、11月19日は「人生フルーツ」、2021年1月19日は「あん」を上映予定。

 「中村文化小劇場は地域の小さな劇場。上映会をきっかけとして、日常に『劇場に行く』という選択肢を増やしていただければ」と来場を呼び掛ける。

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