毎年秋、円頓寺商店街(名古屋市西区那古野1)を会場に開催する「円頓寺 秋のパリ祭」が6月26日、中止されることが発表された。主催は円頓寺商店街振興組合。
パリやフランスをイメージさせる飲食や物販のブース出店や、アーティストライブなどを行う同祭。同商店街の店主ら「パリ、フランス好き」が企画したもので、2013(平成25)年から続く名物イベント。2日間で約3万人の来場者があるという。2018(平成30)年には同商店街がパリの商店街「パッサージュ・デ・パノラマ」と姉妹提携を結んだ。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を中止。同商店街理事長の田尾大介さんは「約3万人が訪れるイベントを、国が提示するイベント開催の制限の中では開催できない。入場制限などコントロールもできない。縮小して開催などは中途半端になり、パリ祭らしさが維持できないので中止とした」と話す。
例年、6月初めには出店者の募集を始める。出店者にとっても準備を始める前の損害が出ないうちに中止を決定した。「コロナの影響で社会がどうなるか分からない状況。出店者など外部の人を巻き込むイベントなので、途中で中止とは簡単に言えない」とも。
来年開催できることを願い、次回までしっかり準備する時間に充てるという。