名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)のシンボル「ナナちゃん」の妹「ミナちゃん」が店外にも活動範囲を広げることが10月22日、同店関係者の話で分かった。
「ナナちゃん」は同店「セブン館」(2006年「ヤング館」に改称、2011年閉館)の1周年記念企画として1973(昭和48)年、正面玄関前に設置された。スイスの会社がデザインした巨大マネキンを元に、東京のマネキン販売会社に依頼し長野県の会社が製作した。名古屋を代表するシンボルの一つとして、広告塔としてこれまでさまざまな衣装に着替えてきたほか、2006(平成18)年には店舗リニューアルに伴う野外通路整備のための一時撤去の際、栄エリアの愛知芸術文化センター内に「おでかけ」するなど、さまざまな話題を作ってきた。
「ミナちゃん」は2011(平成23)年、本館4階にオープンした「メゾン・ドゥ・ナナ」PRを目的に製作された。大きさは、身長1メートル、バスト33センチ、ウエスト29センチ、ヒップ38センチで、ナナちゃんの6分の1サイズとなっている。「ミナちゃん」の名は公募で決まった。
ミナちゃんの活動について、広報担当者の米本典雅さんは「普段は名鉄百貨店の広報部員として店内で商品PRを担当し、これまで店外での活動は無かった」と話す。
近日中に実施するPR企画が初めてのミナちゃんの店外活動になる。店外活動を可能にした背景について、米本さんは「広告主の希望で持ち上がった。アピールしたいその場でPRすることを考えた時、移動できるミナちゃんの存在に着目した」と明かす。
「広告塔として、ミナちゃんだけ利用するのは不可で、ナナちゃんの広告利用の際に希望がある場合、ミナちゃんの貸し出しに対応する。有料で金額は企画により決めていく予定」とも。「ナナちゃんのシルエットは特徴的で多くの方に知っていただいいている。動けないナナちゃんの代わりに、知名度はまだまだだが、同じポーズのミナちゃんが店外に出掛け活躍できれば」と米本さん。
ミナちゃん利用について、「ナナちゃんあってのミナちゃんであること。出掛けた先でミナちゃんがいじめ・いたずらなどされないように安全確保をお願いする。女の子でもあるので必ず衣装を用意してほしい」と話す。損傷などした場合は広告主が修理する。