「名古屋名物 味噌(みそ)とんちゃん やぶ屋食堂」(名古屋市中村区椿町6、TEL 052-452-7828)が8月2日、名古屋駅西側の地下街「新幹線地下街 エスカ」にオープンした。
地下街「エスカ」にオープンした20席を設ける「やぶ屋食堂」店内の様子
「とんちゃん」は豚のホルモン焼き。「やぶやグループ」社長の横瀬武夫さんは「とんちゃんにみそだれを合わせた『みそとんちゃん』は、実は歴史のある名古屋の料理」と話す。横瀬さん自身も幼い頃から「ホルモン焼き」「とんちゃん屋」に慣れ親しんできたという。
「やぶ屋」は1994(平成6)年6月に今池で1号店をオープンした、しちりんで焼くみそとんちゃんが名物の居酒屋。焼き肉店を営んでいた父親から受け継いだみそだれに新鮮な三河豚のホルモンを合わせる。
「やぶ屋食堂」は新業態。横瀬さんは「ビールによく合うみそとんちゃんだが、白いご飯にも合う。以前からご飯と一緒に提供する定食スタイルの店を出してみたいという構想があった。ランチ利用も多い『エスカ』で出店できるカードが回ってきたため、出店に至った」と話す。店舗にはカウンター、テーブル席合わせて20席を設ける。エスカには、多数の名古屋めし店が立ち並ぶ。
「やぶ屋食堂」ではスタッフが鉄板で焼いたみそとんちゃんや肉料理などを、鉄板の皿で提供する。「しちりんで焼いたものとは違い、鉄板で焼くと蒸し焼きのようになりしっとりとした仕上がりになる。ご飯には鉄板焼きの方が合うと思う」(横瀬さん)。テーブルに設置した一味唐辛子「コチカル」や生ニンニクを好みに合わせて味わう。
主なメニューは、名物の「名古屋味噌とんちゃん」(780円)のほか、愛知のブランド牛を使う「知多牛カルビロースmix 味噌」(980円)、新メニューの「知多牛ハンバーグ」(980円)、名古屋コーチンの卵を使う「キム玉チーズ焼き」(780円)など、地元食材を使ったメニューも用意。とんちゃんと知多牛カルビロースmixは塩味もある。ライス・赤だし・小鉢・漬物の「定食セット」(500円)、単品のライス(小=170円~)や、「名物台湾まぜきしめんセット」(700円)なども。
平日のランチタイム(11時~14時)は、ライス・赤だし・小鉢・漬物が付く「味噌とんちゃん定食」「塩とんちゃん定食」(以上1,000円)、「知多牛ハンバーグ定食」「知多牛味噌プルコギ定食」(以上1,200円)などを提供する。
「味噌やっこ」「手羽先唐揚げ」など居酒屋メニューも用意。店長の横尾竜志さんは「昼はご飯と合わせたみそとんちゃんの定食を、夜はご飯と合わせるほか、コロナが落ち着きを見せたらお酒と一緒に楽しんでほしい」と話す。
「出張や旅行で訪れる他県の方にも、名古屋めしの『みそとんちゃん』を知ってほしい。新幹線に乗る前に食べに寄っていただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~22時(現在は時短営業で、アルコール販売を休止している)。