JR東海が2月11日から約2カ月半にわたり、土曜・日曜・祝日限定で東海道新幹線「のぞみ」号に「お子さま連れ専用車両」を設定する。
同社広報担当者によると、2009(平成21)年ごろに新企画を検討するプロジェクトの中で、車掌を経験していた若手社員の「小さなお子さま連れのお客さまが、お子さまが泣いたり騒いだりする度に、肩身が狭そうにしている様子を見て、どうにかしたいと思った」という経験をきっかけに、2010(平成22)年、夏・冬に「のぞみ」号の一部列車に「ファミリー車両」として子ども連れ専用車両を設定し始めた。
「もっと週末に設定してほしい」「期間を広げてほしい」という「ファミリー車両」利用者の声を受け、昨年10月2日から週末の「こだま」号の一部列車に「お子さま連れ専用車両」を設定。昨年の年末年始には「のぞみ」号の一部列車にも設定した。
今回は2月11日から4月24日の期間中に、1日当たり片道2本、合わせて100本に「お子さま連れ専用車両」を設定する。特定の「のぞみ」号の6号車全体を小学生以下の子ども連れ客専用にする。2月27日までに運転する同企画対象列車の情報は同企画ホームページで確認できる。
ジェイアール東海ツアーズの旅行商品として販売する。2月分の販売開始は1月27日から始まった。販売期限は出発日の4日前まで。期限は支払い方法や切符の受け取り方法により異なる。
大人1人以上と小学生以下の子ども(乳幼児含む)1人以上から購入可能。主な区間の料金は、東京・品川~名古屋=大人1万1,200円・子ども5,600円、東京・品川~新大阪=同1万4,000円・同7,100円、名古屋~新大阪=同6,600円・同3,600円。1ドリンク引換え券が付く。
同担当者は「1車両まるごとお子さま連れのお客さまのみのご利用となるため、ぜひ親御さまもお子さまも、リラックスして新幹線での旅を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
他期間への展開も含めた今後の予定は、今回の利用状況や利用者の反応を見て検討していくという。