見る・遊ぶ

名古屋の「ヘヴィ・メタル・バンド『OUTRAGE』」テーマの劇中劇 名駅で舞台あいさつ

映画「鋼音色の空の彼方へ」の舞台あいさつのフォトセッション。左から、山田貴教監督、ヘヴィ・メタル・バンド「OUTRAGE」の阿部洋介さん、丹下眞也さん、「丹下」「山内」役の秋田卓郎さん、「直樹」「前田」役の岡陽介さん

映画「鋼音色の空の彼方へ」の舞台あいさつのフォトセッション。左から、山田貴教監督、ヘヴィ・メタル・バンド「OUTRAGE」の阿部洋介さん、丹下眞也さん、「丹下」「山内」役の秋田卓郎さん、「直樹」「前田」役の岡陽介さん

  • 176

  •  

 名古屋・大須発の「ヘヴィ・メタル・バンド『OUTRAGE』」をテーマにした劇中劇の映画「鋼音色(はがねいろ)の空の彼方へ」の舞台あいさつが4月25日、名駅の映画館「ミッドランドスクエア シネマ」(名古屋市中村区名駅4)で開催された。

「OUTRAGE」の丹下眞也さんと、「丹下」「山内」役の秋田卓郎さん

[広告]

 1982(昭和57)年に結成し、1987(昭和62)年にデビューした同バンド。デビュー35周年プロジェクトとして作られた同作は、映画を作る様子を映画にした劇中劇。バンド活動35年間の軌跡をたどるヒストリームービーで、メンバーを演じる役者はメタルとは無縁のキャラクターだった。「ドラム・丹下」役は「サブカル俳優の山内聡」、「ボーカル・直樹」役は「ネット配信歌手の前田徹」、「ギター・阿部」役は「若手芸人の佐久間駿」、「ベース・安井」役は「新人俳優の加藤優馬」。知識も楽器経験もない4人は失敗を繰り返すが、映画撮影に真剣に向き合っていくうちに「OUTRAGE」役の自分を重ね、魅力を感じ、理解を深めていく。

 当日の先行上映会に併せて行われた舞台あいさつには、山田貴教監督、「丹下」「山内」役の秋田卓郎さん、「直樹」「前田」役の岡陽介さん、同バンドの丹下眞也さん、阿部洋介さんが登壇。秋田さん、岡さんは実際にも同バンドの存在を知らず、担当楽器も未経験だったという。役者は、「OUTRAGE」メンバーと、劇中で演じる役者の2人分を演じることになる。

 山田監督は「バンドメンバーにそれぞれインタビューして面白いと思った子どもの頃からデビューするまでの話を基にすると青春映画っぽくなりそうだなと考えたが、パンチがない。今までにない新たな要素を入れたいという考えで、相談した脚本家から『劇中劇』のアイデアを得た」と振り返る。

 「MADE IN 名古屋」にこだわったといい、配役のオーディションも名古屋の人を対象に行ったほか、スタッフも名古屋の人でそろえた。「名古屋弁も出てくるので、撮影中は名古屋人スタッフ間で、『今のは“三河弁”だ』『“じゃんだらりん”だ』などの(地元にしか分からない)ツッコミが入っていた」(山田監督)。劇中には、「富士山すべり台」がある大須の公園、大須商店街、大須のライブハウス、名駅の地下街などが登場する。「生まれて育ち、今でも生活している大須がたくさん映るのでうれしい」と丹下さん。

 秋田さんは「ドラム未経験だったため、これで合っているのかと不安だったが、丹下さんが『ばっちりそのままやって。もう俺にしか見えないから』という一言に救われた」と、丹下さんの物まねを交えエピソードを披露した。

 山田監督は「名古屋から全国へ火を付けていきたい」と意気込みを話すと、会場から大きな拍手が送られた。

 5月20日からミッドランドスクエア シネマ、センチュリーシネマほか名古屋先行公開する。

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース