10月28日に開業55周年を迎えた「名鉄グランドホテル」(名古屋市中村区名駅1)が現在、55升に料理を詰めたおせち料理「開業55周年記念55枡(ます)おせち~煌(きら)めき~」を予約販売している。
節目を迎えるに当たりインパクト勝負で他社との差別化を図ろうという思いで、同商品を開発。2段重で、昆布巻き、栗きんとん、チーズ入りスパイシーミート(以上、一の重)、ビーフテリーヌ、黒糖ローストポーク、絵馬かまぼこ(以上、二の重)などが入る。マーケティング統括の岩木徹也さんは「家族の皆さまに楽しんでもらえるように、お子さまが好みそうな料理から、年配の方が好みそうな定番の品までバラエティー豊かにした」と話す。価格は3万9,000円で、特典でスパークリングワイン1本が付く。「スパークリングワインとおせちという、いつもとは一味違ったおせちを楽しんでもらえれば」(岩木さん)とも。
2023年のおせちは全9種類を用意。55升のおせちを一番の目玉とし、ほかはスタンダードな内容だという。「コロナ禍で移動制限もあるが、正月は帰省なども含め家族で集まるシーンを想定し、子どもから年配者まで喜ばれる内容にした」(同)。
毎年人気が高いという「和洋スイーツ三段重」(3万2,000円)は、同ホテル開業50周年の年に10年以上前から販売されているスイーツおせちと、和洋のおせちを組み合わせて商品化したもの。内容は、数の子しょうゆ漬けやアマダイ西京焼きなどを詰めた「和風の重」、チキンとドライフルーツのパイ包みや北海道産鴨(かも)テリーヌなど「洋風の重」、紅白マカロンやマンゴーとアンズのムースなど「スイーツの重」。名鉄電車の車両を重箱のふたにデザインした「名鉄電車おせち」も人気で、今年は「パノラマカーおせち」(1万4,000 円)を販売する。
「家族や親戚が集まる貴重な機会の一つの正月に、おせちを通して楽しんでもらえるよう力添えしたい。コロナ禍など大変な時期もあったが、55周年という佳節を迎えることができたのは地元の皆さまのおかげ。周年に合わせて新しい企画や取り組みにも挑戦する」と岩木さん。グループホテルのうち6つのホテルの料理長が集まり腕を振るうコース料理の企画「美食の融合~六星のきらめき~」(2万円)の第1回を11月20日に同ホテルで開催する予定。
おせちの予約受け付けは12月23日まで。