名古屋城の二之丸広場で5月20日、「名古屋おもてなし武将隊」が新メンバーの「お披露目式」を行った。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら有名戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009(平成21)年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。
3月の出立式で豊臣秀吉と加藤清正が卒業。この日のお披露目式から新たな秀吉と清正が加入した。集まった約800人の観光客らの前に登場した武将隊は、新体制10人で初めてとなる演武を披露した。
演武後、新メンバー2人が観客にあいさつ。清正は「皆の者、わしが加藤清正じゃ。此度(こたび)は暑い中、よう参った。わしはこの名古屋城、徳川家康様の命にて天守台を築きし男じゃ。いかなる時も崩れなかった石垣のように強い意志を持ち、皆々をおもてなしすることを心より楽しみにしている」と自己紹介。秀吉は「皆の衆、わしが豊臣秀吉じゃ。また皆の笑顔が見たいと思い、再び現世に戻り申した。名古屋おもてなし武将隊にて、この名古屋を、日ノ本一、世界一にしたいと思う。それには皆の力が必要じゃ。これからも支えてちょ」と観客を見渡した。
信長は「また10名となり、非常に安堵(あんど)している。われらもいま一度、新たに生まれ変わったつもりで、この暗き世の中を、明るきものにする光となれるよう、さらにまい進していくつもりである」と意気込んだ。