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名駅三丁目の駐車場で「豆」テーマの「豆祭」 人が集い、憩う場を目指し

「豆」がテーマの「豆祭」にチラシを手に、右からUR都市機構の宇佐見康一さん、ナゴノダナバンクの藤田まやさん、高橋幸大さん

「豆」がテーマの「豆祭」にチラシを手に、右からUR都市機構の宇佐見康一さん、ナゴノダナバンクの藤田まやさん、高橋幸大さん

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 「豆」がテーマの「豆祭(マメサイ)」が5月19日、名古屋駅近くのコインパーキング(名古屋市中村区名駅3)で行われる。初開催。

普段から時間を設定し開放している駐車場敷地内の憩いの場

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 主催は、名駅三丁目の「小さな」まちづくりを展開している「UR都市機構」と、名古屋駅近くの那古野地区を拠点にまちづくりや不動産活用、イベント企画運営を行う「ナゴノダナバンク」。開業予定のリニア中央新幹線をきっかけに変化する名駅三丁目を舞台に「名古屋の多彩な個性を表現する、感じる、つなぐまち」をビジョンに掲げ、このエリアについて考え・試す場を作り提供するプロジェクトを進めている。

 会場はUR都市機構が所有している土地にある駐車場。同駐車場は普段から、約100坪ある敷地内の3分の1のスペースに椅子やテーブルを置き、休憩やランチ、ミーティングなどの利用を想定し、憩いの場として開放している(10時~19時)ほか、イベントができる空間としている。2月から3月にかけて初めてイベントを開催した。

 UR都市機構 都市再生業務部の宇佐見康一さんは「人が集い、憩う広場として活用し、イベントを開催することで、さまざまな人がまちづくりに携わってくれる。実際に近隣で働く人が座って憩える屋外の場所が必要かどうか確かめたい」と話す。

 企画運営を手がけるナゴノダナバンクの藤田まやさんは、「ほっとする場」を切り口にしたコーヒーから幅を広げ「豆」をテーマに据え、当日はコーヒーのほか、豆菓子、みそ、豆モチーフの雑貨、小倉トースト、豆スープ、コーヒーの「お供」として、卵サンド、グリッシーニ(細長いパン)、ワッフル、ミートパイなどを販売する12店舗が出店する。ソフトドリンクやアルコールドリンクの販売もある。「コーヒーだけでなく『豆』をテーマにしたことで、名古屋のみそメーカー『ナカモ』といった地元企業や街のプレーヤー、学生主体の団体など関わる人の幅が増えた」と藤田さん。

 会場を囲うようにテントを並べ、中央には人工芝、ベンチやテーブル、椅子を置く。同プロジェクトのビジョンや「名駅、円頓寺、四間道、名古屋城までを行き来する移動手段として必要と考える」(宇佐見さん)モビリティーをPRするブースも設置。昨年度行った調査結果で休日に比べ平日の人流が多かったことを受け、平日に開催する。「昼休憩や仕事帰りにほっと一息ついてもらえれば」(藤田さん)。

 今後の展望について「小さいイベントでも積み重ねることで、この場所に気付いて、可能性を感じてもらえれば」と藤田さん。大きいイベントは月に1度展開していく予定。小規模イベントを「コマメ祭」として展開しようというアイデアもあるという。宇佐見さんは「リニア駅の整備でできる広場も含め、周辺で将来的に開発される広場同士をつなぐ横展開ができないかと考えている。名古屋らしさが分からない、個性がないとされやすい名古屋の名物になれば」と期待を寄せる。

 開催時間は11時~19時。

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