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名駅三丁目エリアの街のプロジェクトが衣替え 「カタリバ」の開催も

「sanagi」衣替えお披露目と「カタリバ」開始をくす玉で祝う、(左から)UR都市機構の宇佐見康一さん、羽田俊之さん、ナゴノダナバンクの藤田まやさん、市原正人さん

「sanagi」衣替えお披露目と「カタリバ」開始をくす玉で祝う、(左から)UR都市機構の宇佐見康一さん、羽田俊之さん、ナゴノダナバンクの藤田まやさん、市原正人さん

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 名駅三丁目エリアの街のプロジェクト「sanagi(サナギ)」の衣替えお披露目会が8月22日、開かれた。主催はUR都市機構。

衣替えした「sanagi」拠点で行われた「カタリバ」開催の様子

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 今年2月から始動した同プロジェクトは、同社所有地にある駐車場(名古屋市中村区名駅3)を活用し、将来の街の姿を「考え・試し・議論」するもの。

 普段は駐車場の一角を誰でも利用できる憩いの場・語り合える場として開放(10時~19時)し、月に1回程度、駐車場全体でさまざまな企画を展開する。スタートから1カ月間は、竹で作ったさなぎの形のシンボルを設置するほか、「におい」をテーマにだしのフードトラックを出店し、人々が集う場作りを行った。

 シンボル撤去後は人工芝に椅子とテーブルを設置するのみだったが、今回、椅子やテーブルを置いた木材で組んだ建物の形をした造作物を新設し、電源や給排水などの設備も整えた。

 同プロジェクトの企画運営を行う「ナゴノダナバンク」の藤田まやさんによると、パソコンを開いて仕事をしている人やランチに使う人の姿も見られるようになった一方、たばこのポイ捨てなど汚されるケースもあることを受け、この場所の説明やマナーを記したサインも新設した。

 同プロジェクトの一環で、飲食店オーナーやアーティスト、編集者、学生など、多様な人が同エリアの街の将来について語り合う取り組み「カタリバ」を始める。近くの「なごのキャンパス」で行ってきた企画で、今後は、毎月第4火曜の夕方に定期開催する予定。当日は「カタリバ」の開会式も開かれた。

 UR都市機構都市再生業務部部長の羽田俊之さんは「リニア開業で大きく変わるこの辺りを、変わろうとする間に、住む・働く・訪れるさまざまな人がどんな街が居心地がいいか考えて、考えを試す場だと思う。街の将来のために生かしてもらえれば」、同部の宇佐見康一さんは「野望としては、この場所が近くの円頓寺エリアにつながり、さらには名古屋城にもつながりを感じる活動にしていきたい。『名古屋っぽいね』と言ってもらえるよう続けていきたい」意気込む。

 ナゴノダナバンクの市原正人さんは「飲食店が多く夜のイメージが色濃いエリアだが、昼にいる人に重きを置いて考えたプロジェクト。小さな場所だが大きなことをするより、リニア開業後も含め長い時間をかけて、ここから地域に関わる人が生まれる場所になれば」、藤田さんは「5月には豆をテーマにしたイベント、6月には電動キックボードの試乗イベントを実施し、取材もたくさん来た。自分たちが楽しそうにしていると、また人が集まってきてくれる」と笑顔を見せる。

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