
昨年9月にオープンした中川運河沿いのにぎわい拠点「PALET.NU(パレット・ニュー)」(名古屋市中川区広川町5)の「感謝祭」が2月22日、開催される。
運営を通じて新たなにぎわいを創る拠点形成に必要なことを検証する社会実験として企画された同拠点。3200平方メートルの土地にコンテナを活用した「会議棟」と「展示棟」の2棟を設け、棟の間をつないだ屋根の下にいすやテーブルを置く「縁側エリア」を設置する。主催は名古屋市、名古屋港管理組合、名古屋まちづくり公社。
同拠点ではこれまで、同拠点のプロジェクトで読み聞かせやものづくりワークショップなどを行う「こどもアート部」、手仕事のワークショップを行う「暮らしごと部」、土作りや作物を育てる「農園部」の3つの部会のイベントを主に一般に向けて行うほか、利用を希望する他団体や個人がワークショップや展示会などを開催してきた。
オープン半年を機に開催する感謝祭のタイトルには「感謝の気持ちを込めて、一緒に中川運河を楽しむ1日」を添える。近隣住民、近隣企業で働く人、これまでの施設利用者のほか、来場したことがない人や中川区以外の人、誰でも参加できる。
当日は、コーヒースタンドや、カレーとスープなどを提供する中川区のカフェなどが出店を行うほか、射的、輪投げ、やぶさめ、スマートボールなどを用意した「縁日ブース」(各コンテンツ利用料=200円)を展開。「農園部」は、市民と一緒に運営する農園で収穫した野菜を販売するほか、中川区発祥のブランド野菜「野崎ハクサイ」を使った肉まんを先着30人に進呈する企画も行う。
名古屋出身でパリを拠点に活動してきた舞踏家の浅井信好さんらは、ダンスパフォーマンス「ちぐはぐの庭」(13時~、15時~、約20分間)を「縁側エリア」で披露する。劇中で使う道具に触ったり、動かしたりして遊べる、小学生以上対象のワークショップも行う。
事務局スタッフの岩田千明さんは「感謝祭はコンテンツを通して皆さまと一緒に盛り上げ、楽しむ日にしたい。中川運河の水辺のほか、パレット・ニューの魅力や可能性を感じてもらえたうれしい」と話す。同スタッフのジェンキンズ志温さんは「食事やステージイベントを楽しみながら、地域のつながりを感じていただきたい。感謝祭のための特別な景品も用意している。気軽に遊びに来てほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~16時。