
円頓寺商店街内の「喫茶、食堂、民宿。なごのや」(名古屋市西区那古野1)が4月19日、改装オープンから10周年を迎えた。
ゲストが入れ替わりで登壇し田尾さんとこれまでを振り返るトークイベント
同店はインバウンド観光を手がけるツーリズムデザイナーズ(緑区)が、1932(昭和7)年から続く老舗喫茶「西アサヒ」を受け継ぎ、ゲストハウス機能も加え「喫茶、食堂、民宿。西アサヒ」として2015(平成27)年にリニューアルオープンした。2018(平成30)年に現在の名称に変更。社長の田尾大介さんは現在、同商店街振興組合の理事長も務める。
喫茶店・食堂は、平日は地域住民や近隣ワーカーの利用が中心で、休日は名物となっている厚焼きの卵サンド目当ての来店客も多い。店舗内での音楽ライブのほか、活性化を目的に商店街と連携したイベントなども展開する。ゲストハウスは国内外からの利用がある。
10周年当日は、同店で働いていたOB・OGや立ち上げメンバー、商店街の店主など関係者が集まり周年パーティーを開催。関東から駆け付けた元メンバーもいるなど、懐かしい顔触れが再会を喜んだ。同店や商店街に関わる複数のゲストが入れ替わりで登壇し、田尾さんとこれまでを振り返るトークイベントのほか、音楽ライブも行った。
10年を振り返り、田尾さんは「考えれば考えるほど、さまざまな人がなごのやと商店街に関わってくれた。その人の数だけ力をもらい成り立ってきたと実感する。関わってくれた皆さんとここまで一緒にやって来られたこと自体がとてもうれしい」と笑顔を見せる。
「まだ通過点。円頓寺エリアは江戸時代から続く街なので、10年くらいで喜ばずに、変化していく街に対応しながらまた次の10年続くように頑張りたい」とも。