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円頓寺に「喫茶、食堂、民宿。西アサヒ」-「商店街に一役買える存在に」

オーナーの田尾大介(中央)、「おかみ」の伊熊志保さん(左)、シェフの村山豊さん(右)

オーナーの田尾大介(中央)、「おかみ」の伊熊志保さん(左)、シェフの村山豊さん(右)

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 円頓寺商店街内に「喫茶、食堂、民宿。西アサヒ」(名古屋市西区那古野1、TEL 052-551-6800)が4月1日、プレオープンする。

地元の人の協力を得て味を再現した「たまごサンド」

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 一昨年秋ごろから休業していた喫茶店「西アサヒ」が運営者を変え、改装する同店。運営はインバウンド観光を手掛けるツーリズムデザイナーズ(名古屋市緑区)で、同商店街振興組合や同商店街の「那古野下町衆」「ナゴノダナバンク」と連携してオープンに向け準備を進めてきた。商店街の通りがよく見える大きな窓や「NISHIASAHI」と書かれたそで看板も以前のものを磨き上げ使い、照明やソファなども張り替えやクリーニングをして使用しているものもあるため、名残がある。

 4月18日まではプレオープン期間とし、希望者には宿泊者以外でも民宿スペースの見学を受け入れるほか、コーヒーチケット、宿泊チケット(オリジナルのボックスタイプベッドに対応)を特価で販売する。

 1階=喫茶・食堂スペース、2階=民宿スペースで、フロア面積は約100平方メートル。飲食店スペースには、テーブル席38席とカウンター3席を設ける。世界を旅してきた経歴を持つシェフの村山豊さんが腕を振るう。世界各地の個性ある「カレー」(700円~)は日替わりで提供。「各種サンド」(350円~)、「たまごサンド」(700円)、「前菜の5大陸盛り」(1,280円)、「ファイヤーチキン」(780円)、「西アサヒオリジナルブレンドコーヒー」(350円)、「生ビール」(480円)など(価格は全て税別)。

 3月27日には商店街に向けて内覧会を行い、事前に地元の人の協力を得て味を再現した西アサヒの名物メニュー「たまごサンド」を振る舞った。「みなさん『おいしい』と言ってくれた。以前の味と比べた感想が人によってまちまちだったので面白かった。もっとバターがきいていたとかきいていなかったとか。しょっぱかった、薄かったとか…(笑)」と同店オーナーの田尾大介さん。

 民宿スペースは、特注したボックスタイプベッド10台(税別3,000円)、和室で5人まで宿泊可能なプライベートルーム1部屋(税別1万1,000円~)、シャワールーム2部屋、トイレ、ダイニングキッチン、共用のリビングルーム、乾燥機・洗濯機、Wi-Fi(無料)を設ける。すでに国内外から予約が入りはじめているという。

 「いよいよオープン。また円頓寺に活気が戻ってくるのが楽しみ」と田尾さん。27日の内覧会にはかいわいの店の方、商店街沿いにあるグループホームの入居者の方、かつて西アサヒを手伝っていたという人、元のマスターの同級生など、ゆかりのある人々が集まったという。「『すごくいい』と言われ一安心。地元に愛されることからスタートし、そこから外から来てくれる方にも愛されていきたい。これからも商店街がにぎわうために一役買える存在になりたい」と意気込む。

 「民宿をやるのが夢だった」という「おかみ」の伊熊志保さん。一昨年に円頓寺かいわいでのイベント運営に携わっていたため、商店街にはすでに顔見知りの人もいるといい、「周りの店舗の方も気に掛けてくれていてありがたい」。村山さんは、「身の引き締まる思い。この店でわいわいにぎわい、笑顔が集まる場にしていきたい」と意気込む。

 喫茶・食堂の営業時間は11時30分~23時。月曜、第3日曜定休。民宿はチェックイン=15時~22時、チェックアウト=11時。

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