名古屋駅前に新ビル「名古屋ビルデイング」竣工-今秋プラダ出店も

「名古屋ビルデイング」竣工披露祝賀会の様子

「名古屋ビルデイング」竣工披露祝賀会の様子

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 名古屋駅桜通口前にオフィスビル「名古屋ビルデイング」が完成し1月30日、同ビル12階で竣工披露祝賀会が行われた。「名古屋ビルデイング」は1952(昭和27)年に竣工したビルで、今回建て替えを行った。

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 会場となった同ビル12階フロアの広い窓からは、桜通を挟みすぐ前の「大名古屋ビルヂング」の看板や、JRセントラルタワーズが眺められる。祝賀会には、設計監理を担当した日建設計、施工を担当した清水建設ほか、多数の関係者が参加した。

 名古屋ビルデイングの矢野隆則社長は「旧名古屋ビルデイングが竣工した1952年は、市電が走っていて、高いビルがなく1、2階のビルばかり立ち並んでいた。そんな中、名古屋ビルデイングは、9階建てで珍しく異彩を放っていた」と振り返る。

 同社長は「街並の発展、地下街とのバリアフリー化、地域貢献、環境対策、テナントの快適性・セキュリティーを両立したビジネス空間」を新ビルのコンセプトに挙げた。

 新ビルの高さは75.55メートルで、延べ床面積は5014.58坪。地下1階~地上2階を「商業ゾーン」、地上3階~14階を「オフィスゾーン」とする。塔屋2階を設け、緑を植えた「屋上ルーフガーデン」は、オフィス入居者のリフレッシュスペース、スモーキングスペースとして開放。その上に設置した約12キロワットの太陽光発電パネルや雨水利用などで、省エネルギー化の工夫も施した。また、ビルの形は木の葉をイメージしたといい、シャープな先端と曲線を描くフロアの造りが特徴的。

 「オフィスゾーン」のエレベーターホールには、各階にセキュリティーを設け、入居者の安全性を確保。アクセス面は、名古屋駅地下街のひとつ「ユニモール」と直結することで、外に出ることなく名古屋駅から移動できる。エレベーターも設け、バリアフリー化を実現した。

 「名古屋駅は大きく変化し、ますますの発展を遂げている。『名古屋駅前の顔』としてふさわしい外観と機能を持たせるため、海外のビルの視察、研究も行った。今回期待通りのビルが完成した。もっと魅力のあるスポットになることを祈る」(同社長)。

 「商業ゾーン」には、地下1階に「柿安本店」と「プロント」(3月~4月頃)、1・2階に「プラダ」(今秋)が出店する予定。

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