
釜石大槌地区行政事務組合 消防本部へ寄贈した林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER」(合計寄贈量:500L)
株式会社ファイテック(本社:愛知県大口町、代表取締役社長:林 富徳、以下「ファイテック」)は、
岩手県大槌町で発生した林野火災に対し、総務省消防庁及び林野庁森林災害対策協会からの要請を受け
林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER(フォレストディフェンダー)」500Lを寄贈いたしました。
本支援は、火災発生直後の初動消火活動を支援することを目的として実施したものです。
2026年4月22日に岩手県大槌町で発生した林野火災は、広範囲に延焼し、地域に大きな影響を及ぼしています。
現地では、自衛隊や防災ヘリによる空中消火、地上部隊による消火・警戒活動が続いており、長期化も懸念されています。
こうした状況を受け、ファイテックは、総務省消防庁及び林野庁森林災害対策協会の依頼により
現場での消火活動を支援するため消火剤の提供を決定しました。
当社は2026年4月24日に本社より出荷し、翌25日に釜石大槌地区行政事務組合消防本部へ納品、
26日には大槌消防署にて使用方法の説明を実施しました。
その後、現地消防本部より、27日より本消火剤の使用が開始された旨の報告を受けており、現在、現場での消火活動に活用されています。
本消火剤は、過去に発生した岩手県大船渡市の大規模林野火災においても提供されるなど、現場での活用実績を有しており、こうした実績を踏まえ、今回の現場においても使用が開始されたものです。
これにより、寄贈した消火剤は現場で速やかに使用可能な状態となっています。
このような大規模災害においては、従来の消火活動に加え、延焼防止や再燃抑制に資する資機材の確保が、現場対応力を左右する重要な要素となっています。
■火災の状況(2026年4月時点)
関係自治体の発表によると、岩手県大槌町で発生した林野火災は、焼損面積が1,000ヘクタールを超える規模に拡大しています。
・人的被害:軽傷者が確認されています
・避難対応:避難指示が発令されるなど影響が拡大
・活動状況:自衛隊および防災ヘリによる空中消火、地上部隊による消火・警戒活動が継続
ファイテックは、以下の支援を実施しました。
寄贈内容
- 寄贈日:2026年4月25日(金)
- 寄贈先:釜石大槌地区行政事務組合 消防本部
- 寄贈品:FOREST DEFENDER(フォレストディフェンダー)
- 数 量:20Lポリタンク×25本(合計500L)
本消火剤は、低濃度で水に希釈して使用することで効果を発揮し、
淡水に加え、海水で希釈した場合でも消火性能が低下しない特性を有していることから、今回のような空中消火においても活用可能な資機材です。
延焼抑制や再燃防止に効果を発揮し、地上消火活動における補助的手段として活用可能です。
また、納品当日には当社担当者が現地を訪問し、使用方法や運用に関する説明を実施することで、円滑な現場導入を支援しました。
ファイテックは、消防・防災分野に携わる企業として、「災害時に本当に役立つ支援とは何か」を常に考えています。
林野火災は、地域の安全や森林資源に甚大な被害を及ぼすだけでなく、二酸化炭素の放出や森林の消失を通じて、地球環境にも大きな影響を与える災害です。近年は気候変動の影響により、国内外で森林火災の大規模化・長期化が課題となっています。
当社は、日本国内での災害支援に加え、カザフスタン共和国の関係機関との協力覚書(MoU)締結や、JICA Biz事業を通じた森林火災対策の実証事業など、国際的な森林火災対策にも取り組んでいます。環境負荷の低い消火剤・消火システムの普及を通じて、森林火災の早期鎮圧、被害低減、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。
今回の支援においても、「迅速な供給」と「現地での運用支援」を一体として実施することで、現場の即応力向上に貢献することを目指しました。
今後も、林野火災向け消火剤の性能向上と供給体制の強化を進めるとともに、消防機関や自治体、国内外の関係機関との連携を一層深め、実効性の高い防災・減災支援に取り組んでまいります。
このたびの林野火災により影響を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
また、厳しい環境の中で消火活動にあたられている消防・自衛隊・関係機関の皆様に、深く敬意を表します。
当社としては、現場のご負担軽減や安全確保の一助となるよう、できる限りの支援を行ってまいります。
ファイテックは今後も、技術と行動の両面から防災・減災に貢献できるよう全力を尽くしてまいります。

自衛隊との訓練時に撮影した空中消火の様子〈参考写真〉
FOREST DEFENDER(フォレストディフェンダー)は、森林火災に対する次世代技術として、森林火災によって発生する二酸化炭素の放出や森林資源減少などの被害拡大を防止するための消火剤です。
水で1%~6%に希釈して散布するだけで、高い消火能力を発揮します。
また、従来製品に比べて高い難燃性能により、防火帯設置能力に優れ、効果的に火災の延焼を防止することができます。淡水だけでなく、海水で希釈しても消火能力に影響がない耐塩性能を持つ消火剤であり、界面活性剤及びPFAS等、環境に悪影響を与える物質を使用せず肥料に近い成分の環境に優しい消火剤です。
この林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER(フォレストディフェンダー)」と、防衛史上初めて試験に合格し採用されているヘリコプター用消火剤注入システム「FEI(Fitech Easy Injection)」を使用した「次世代空中消火システム」については、日本火災学会に論文が掲載され、一定の有効性が示されています。今後、日本の空中消火活動において、大きな期待が寄せられています。

FOREST DEFENDER と FEI(Fitech Easy Injection)を使用した陸上自衛隊での実際の写真
FEI(Fitech Easy Injection)は、株式会社ファイテックが自衛隊の協力のもと開発した、先進国世界基準のヘリコプター用空中消火バケツ専用消火剤注入システムです。林野火災の消火に優れた能力が認められ、陸上自衛隊や消防庁が行う林野火災の消火活動にも使用されています。
特長
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ボタンを押すだけで簡単に消火剤を注入可能 ボタンを一押しするだけで簡単に操作することができるため、少人数での運用が可能です。
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設定した量を正確に計量して注入可能 火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定することができ、正確に量を測定して注入することが可能です。
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あらゆるヘリコプターで使用可能FEI(Fitech Easy Injection)は、あらゆるヘリコプターのユーティリティ電源で使用することが可能です。火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定し、設定した量の消火剤を正確に計量して注入することが可能です。
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航空機に安全に使用可能 FEI(Fitech Easy Injection)は、防衛省の電磁干渉試験に合格した航空機用資機材です。
【 株式会社ファイテックについて 】
株式会社ファイテックは、愛知県大口町に本社を構える消防関連の化学製品メーカーです。消防・防災の分野で培った技術力をもとに各種消火剤や消火用具を開発・製造しており、現在その事業は海外48か国にまで展開しています。
【 主な製品・サービス 】
主力製品には「ファイテック投てき用消火用具」や「天ぷら油用消火剤『箱のまま入れるだけ』」、「業務用消火スプレー『フライングジェット』」など、多種多様な消火用具・消火剤があります。また、消防車向け、金属火災向け、林野火災向けの各種消火剤の開発・製造も手掛けており、現場のニーズに応じた製品ラインナップを提供しています。
このほか、AI・IT技術を活用したサービスとして、宅配ボックスの暗証番号を安全に管理するAIパスワード管理システム「Passluck(パスラック)」の開発・運営も行っています。
【 技術開発と導入実績 】
当社は、自衛隊の協力のもと、ヘリコプター用消火剤注入システム「FEI(Fitech Easy Injection)」を開発しました。このシステムは林野火災の消火に高い効果を発揮し、陸上自衛隊が実施する林野火災対策でも活用されています。
ファイテックの最大の強みは消火剤開発力であり、独自技術を用いた特殊な消火剤の開発を行っており、消防研究所と共同で消火技術の共同開発なども行ってまいりました。
【 会社概要 】
商 号 : 株式会社ファイテック
代表者 : 林 富徳
所在地 : 愛知県丹羽郡大口町秋田3-101
設 立 : 2010年
資本金 : 4,800万円
事業内容: 消防関連化学製品製造業
U R L :
https://fitech911.com/
「 所属団体 」
(一社)防災安全協会
(一社)全国消防機器販売業協会
(一財)日本森林林業振興会 森林火災対策協会
(公社)日本火災学会
(一社)日本建築学会
(一社)マンション防災協会
当社の全ての消火薬剤は、PFAS(有機フッ素化合物類)を使用しておりません。