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ノリタケの森「ウェルカムセンター」がリニューアル-歴史や技術を展示紹介

ロングテーブルに並べられたディナー皿状のディスプレー。手をかざすとエピソードが映像と音声で流れる

ロングテーブルに並べられたディナー皿状のディスプレー。手をかざすとエピソードが映像と音声で流れる

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 ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区則武新町3)が3月25日、ノリタケの森「ウェルカムセンター」をリニューアルオープンした。

ディナー皿状のディスプレー

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 複合施設「ノリタケの森」がオープンした2001年以来、来場者を迎える施設として親しまれてきた同センターは、老朽化に伴い2013年12月からリニューアルを進めてきた。新設の「ウェルカムセンター」では、同社の歴史や現在の事業などを映像や展示品で紹介する。展示室の面積は約700平方メートル。

 入り口では、名古屋市の古地図を使ったパネル展示、戦前・戦中期の本社工場を再現したジオラマ、歴史を紹介する映像を上映するモニターが出迎える。パネル展示では創業当時の明治末期、大正時代、戦争前の昭和初期、戦中・戦後、高度成長期に分けそれぞれ同社の歴史と当時の街の様子を紹介する。田園風景に囲まれて建つ創業当時の社屋の写真なども見ることができる。

 ロングテーブルに並べられたディナー皿状のディスプレーに上から映像を投影し、手をかざすと時代ごとのエピソードが映像と音声で流れる仕掛けも。壁面には、同社設立の元となった貿易商社「森村組」の森村市左衛門、豊(とよ)兄弟に始まる人物の紹介や、ニューヨークに作った輸入雑貨店「モリムラブラザーズ」の外観写真などをパネル展示する。

 「テクノロジーコーナー」では、陶磁器の製造技術を応用して発展した現在の事業を紹介。自動車や鉄鋼などに使う大型の工業用砥石(といし)や最少級の砥石、太陽電池の電極材料などに使われる「電子ペースト」、表示管やタッチパネルの「電子表示」なども展示する。

 ほかにも、環境と地域への取り組みを紹介する「CSRコーナー」、日本語、英語、中国語に切り替えができ、同社の歴史、事業紹介、施設内の案内をまとめた映像を連続上映する「シアタールーム」などを設けた。

 室内には自由に休憩ができるようソファ席も設置。大きな窓からは庭園を臨むことができ、フォトムービーで季節の植物や生き物を紹介する「生き物図鑑」コーナーも備えるほか、名古屋のお薦めスポットを記した地図や観光施設のパンフレットを設置するなどインフォメーション機能も持たせる。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。

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