4シーズン目を迎えたプロバスケットボールリーグ・Bリーグが開幕して2カ月ほどがたった。44年ぶりとなる五輪出場決定やNBAのドラフト1巡目指名を受けた八村塁選手の登場もあって、ますます注目を集めるバスケットボール。Bリーグの観客動員数は今季も増加傾向にあり、バスケ人気は高まり続けている。
「気になっているけど、まだ観戦に行ったことがない」という人のために、名駅経済新聞の女性記者が「新感覚バスケットボールエンターテインメント」が楽しめると話題の名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームゲームに潜入。人気の理由を徹底調査した。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズってどんなチーム?
愛知県は、B1リーグの「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下、ドルフィンズ)」「シーホース三河」「三遠ネオフェニックス」、B2リーグの「ファイティングイーグルス名古屋」と、Bリーグ全36チームのうち4クラブもあるバスケットボール王国。
名古屋市をホームタウンとするドルフィンズは、三菱電機名古屋製作所のバスケットボール部を母体として1950(昭和25)年に創設された歴史あるクラブだ。クラブカラーは赤(ドルフィンズレッド)。「超DO,RED.(名古屋を赤く染める)」をスローガンに掲げ、名古屋を盛り上げるべく、初の地区優勝とチャンピオンシップベスト4以上を目指している。
今すぐ「ドルフィンズアリーナ」に行くべき「8つの理由」
実際に「ドルフィンズアリーナ(以下、ドルアリ)」(愛知県体育館)を訪れると、Bリーグにハマる人が続出するのも納得。今すぐドルアリに行くべき8つの理由を紹介する。
1. イケメン選手が多い!
チームのエース安藤周人選手にチームの魅力を聞くと、「若い選手が多くて、僕を筆頭にイケメンが多いところです」と少年のような笑顔。いきなりハートを射抜かれつつ、コートに視線を送ると、安藤選手のほかにも、ベビーフェイスな笹山貴哉選手、俳優・山田孝之さん似の満田丈太郎選手などなど…かわいい系から、爽やか系、ワイルド系まで、なるほどイケメンぞろい。アップ中や試合後のやさしい笑顔とプレー中に見せる精悍(せいかん)な表情のギャップも女性の心をくすぐる。推しの選手が見つかれば、応援に熱が入ること間違いなし。
2. ルックスだけじゃない、東京五輪での活躍が期待される代表選手も
安藤選手は、今夏に中国で行われた「FIBA バスケットボールワールドカップ 2019」に愛知県のクラブから唯一出場したドルフィンズきっての実力派。3ポイントシュートなど外角のシュートを得意とし、昨季はリーグ最多の3ポイントシュート成功数を記録。1試合平均得点も日本人3位にランクインした期待のシューターだ。
キャプテンの張本天傑選手もワールドカップ予選を戦った日本代表選手。身長197センチのフィジカルを生かしたパワフルなプレーに加え、スピードや3ポイントシュートにも定評がある。2020年東京五輪に向けて代表争いが激化する中、リーグでのアピールが重要となる今季。これまで以上に熱いプレーが見られることだろう。
3. 日本一のチームワークで目指す、日本一速いバスケットボール
今オフは大型補強に着手したチームが多い中、ドルフィンズは13選手のうち12選手が残留。変わったのは外国籍選手1人だけのため、チームワークの良さはBリーグ随一。安藤選手も「メンバーが変わらないのは本当にプラス材料。結束力は僕らがリーグで一番強いと思っている」と自信を見せる。
攻撃と守備が目まぐるしく入れ替わるエキサイティングな展開から、ダンクや3ポイントシュートなど華やかなシュートが多く見られるのもドルフィンズの魅力だ。「しっかりとした守備から走る、Bリーグで一番速いバスケットを目標にしてきたが、今季はさらにそれを加速させていきたい。そこが一番の魅力というか、自分たちの強さだと思うので、ぜひ注目してほしい」(安藤選手)。
4. 選手との距離が近い! 臨場感はアリーナ観戦ならでは
初めてアリーナを訪れて最初に驚いたのは、選手との距離の近さ。コートを取り囲むように観客席が配置され、1階の最前列からコートまではわずか1メートルほど。サッカーや野球などに比べて圧倒的に近い。身長2メートル近い選手たちがコートを駆け巡り、ぶつかり合う姿は圧巻の一言。選手の息づかいや試合中の会話、ボールやシューズが擦れるキュキュという音から選手の熱気が伝わってきてテンションがあがる。
試合後は選手がコートを1周してハイタッチを行うので、推し選手を間近で撮影することもできる。
5. 名古屋のプロフェッショナル集団が手掛けるエンターテインメント空間は必見!
楽しいのは試合だけではない。試合前やハーフタイムにはチアリーダー「ダイヤモンドルージュ」、クラブマスコット「ディー・ディー」と応援団長「レッドル」が華麗なパフォーマンスで会場を一つにする。
昨季より、選手入場時のオープニング映像を「SPEC」シリーズを手掛けた名古屋出身の映画監督・堤幸彦さんが、応援チャントなどアリーナの楽曲全てを、ドルフィンズの公式テーマソング「THE RED MAGIC BEYOND」を手掛けた名古屋地区出身のアーティストAK-69が監修。ZIP-FMのパーソナリティーを務める名古屋出身のMEGURUさんがメインMCを務め、進行・応援をリード。名古屋のプロフェッショナル集団が手掛ける、映像と音楽による「魔法」のようなエンターテインメントから目が離せない。
6. 赤く染まったアリーナの一体感は鳥肌もの
赤いアイテムを身にまとったファンがアリーナを埋め、選手と一緒になって勝利を目指す一体感はアリーナ観戦の醍醐味(だいごみ)。応援にも名古屋らしさが取り入れられており、名古屋伝統工芸で「末廣堂」が製作した「名古屋扇子」を使う。表に「DO,」、裏に「RED.」とデザインされた扇子を、チアリーダー「ダイヤモンドルージュ」と応援団長の「レッドル」による「DO,RED.」コールに合わせてリズムよく動かす応援は、優雅で、一体感抜群。初めてでもすぐに覚えられ、ドルフィンズファミリー「ドルファミ」の一員になれたようでうれしい気持ちになる。
7. ドルフィンズアリーナでも名古屋めしを堪能!
ドルアリ1階にある「ドルフィンズマルシェ」は、地元・名古屋の有名店とコラボしたグルメが充実。特に、世界各国の生豆を直火式焙煎(ばいせん)機で焙煎しこだわりのコーヒーを提供する「BEANS BITOU」、名古屋唯一のクラフトビールブルワリー「Y.MARKET BREWING」と、選手が一緒に開発したブレンドコーヒー&クラフトビールを販売。他にも「地雷也」の天むすや「シェ・シバタ」のスイーツなど、名古屋が誇るグルメでおなかを満たせば、応援にも一層力が入る。
8. 観光のついでに、仕事帰りに、アクセス抜群!行き帰りの立ち寄りスポットも充実
本拠地のドルアリは、地下鉄名城線「市役所」駅から徒歩5分と抜群のアクセス。名古屋城内にあるので、観戦のついでに観光も楽しめる。市役所駅から名古屋城まで続くグルメストリート「金シャチ横丁」の各店では、限定コラボメニューを販売中。ホームゲームの観戦チケット持参でサービスも受けられる。勝利の美酒に酔いしれたい。
エキサイティングな試合に、華やかな演出や楽しいファン参加型イベント、スペシャルなアリーナグルメなど。極上のバスケットボールエンターテインメントをドルアリで体感してみてはいかがだろうか。